2007年, アメリカ, 106分
大学は卒業したけど、やりたいことが見つからない女の子・アニーが見つけた「自分」とは。
感想
自分は一体何がしたいんだろう…と迷いながら、流されるように過ごす時があってもいいのかなと思える作品です。
ニュージャージーの大学の人類学を卒業したアニー(スカーレット・ヨハンソンさん)は、母の勧めるまま投資銀行の就職面接を受けるが、自分がどんな人物かを答えられず、自分は一体何を目指しているのかを悩み始める。アッパー・イーストサイドの公園で考えている時、事故に遭いそうだった男の子を助けたことがキッカケで、セレブ妻・通称ミセスX(さん)と出会い、育児係=ナニーの依頼を受ける。夏の間だけ、今のアニーを捨てて別の人格になろうと、軽い気持ちで受けた仕事だったが、ナニーについての知識がないアニーは子どものグレイシーのやんちゃっぷり、顔も名前もろくに覚えない両親に困惑する日々が続く。しかし次第に、グレイシーの両親を求める悲しさや、ミセスXの夫に対する不満を目のあたりにし、考え方が少しずつ変わっていく…。
自分について「分かっていなかった」「何をしたいのかじっくり考えたい」というアニーの気持ちも、「地に足をつけなさい」とアニーのことを心配する母の気持ち、どちらにも共感できる。
感情爆発!クマにキレるアニーの役は、『ロスト・イントランスレーション』でも、アンニュイな演技が印象深いスカーレット・ヨハンソンさん。
彼女と一緒に、セレブ妻の実態・セレブ家庭を覗いてみるもよし。
雇われて「言いたくても言えない」環境に身を置く彼女の姿に、イライラするもよし。
人生困った時は、立ち止まったり、迷ったりして、とりあえず実家を離れてみるというのもひとつの選択です。
今までやったことのない事を始めてみるのも、新たな自分、知らなかったことが見えてくるキッカケになるものですね。
民族音楽のようなBGMに合わせ、博物館を見ていくような研究記録仕立てなのがおもしろい。
大学卒業したけど、自分何をしたいんだろ…、と考えている方にもおすすめの作品です!
その他、こんな過ごし方もありかもしれない、という作品は。
→映画『もらとりあむタマ子』について書いた記事はこちら
おまけ
※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
グレイシーのことも、ミセスXのことも心配で、ナニーをやめられなくなってしまうアニーの心理に納得。
「女が生きていくのはとても大変なこと 難しい条件をたくさん抱えているのよ」と言いながら、アニーの考えも理解していこうという母の姿にホッ。
子どもは、母の分身ではないですからね。
心に残る台詞
☆楽に見える道こそ 地雷だらけなのよ
☆口うるさくするつもりはないのよ
☆観察者になろうとしたのに、私は人生の傍観者になっていた
☆大好きな両親にそばにいてほしいだけ でもそんな無償の愛は永遠には続かない どうか一刻も早く あの子を理解してあげて 素晴らしい可能性を秘めた子よ
☆お金があっても人生は宅じゃない
☆人類学者たちはこう信じている「自分の世界を理解するためには 未知の世界に身を沈めるべきだ」と
印象的なシーン
☆博物館的な紹介シーン
☆グレイシーが困った時に母ではなくアニーを頼るシーン
☆グレイシーが高熱を出した時 看護師の母が来て助けてくれるシーン
☆クマにキレるシーン
観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた
もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…
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ブー子