あらすじ
舞台は架空の日本。「※図書隊」に入った笠原郁は、厳しくていつもぶつかっていた堂上教官の手の感触で、学生の頃、本屋さんで助けてくれた、憧れの「王子様」なのではないかと感じ始め、ぎこちない毎日を送っていた。ある日、両親が仕事場にやってくる。危険な部署だからと反対されるのが怖くて、なかなか本当のことを言えないでいる…。また、図書館には、小牧隊員の幼馴染みで、耳が不自由な高校生・毬江がやってくる。彼とは良い関係で、本を紹介してもらうという仲である。また柴崎にも、朝比奈という男性が現れ、本をキッカケに距離がどんどん近づいている。一方世間では、違反語を増やし、検閲対象ではない本までもが次々と処分され始めだしている。そこでなんと、毬江に薦めた本が不適切だということで、小牧が良化隊に拘束されてしまう…。