(更新 2016.06.23)

6点『ソロモンの偽証(後編)裁判』事件の真相は?!

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2015年, 日本, 146分
子どもたちが開いた裁判はいじめを考える場所だった。

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あらすじ

城東第三中学校の中2の終業式、命を落とした柏木卓也の謎の死の真相を明らかにするため、学校で裁判をしようと藤野涼子が声を上げ、クラスメイトが立ち上がる。告発状に犯人として名前があがっている大出の弁護人を、柏木の知り合いだという他校の神原が買って出て、いよいよ裁判当日を迎える。20年経った学校で今なお語り継がれるというこの裁判で、明らかになったこととは一体??

キーワード

☆ソロモン
☆偽証

感想

前編で起こってしまった事件を後半で解き明かそうという、まるで現在後編が公開される映画『64』のような手法ですが、映画のこの戦略は最近の流行りなのでしょうか。

ブー子はそんな戦略には乗りません。(イヤ、乗れないのか??)
…という訳で、前半もテレビで鑑賞済みです
→映画『ソロモンの偽証(前編)事件』について書いた記事はこちら

これは、中学生だから、思春期だからこその感情や行動がたくさん詰まった新しい青春ドラマです。

ストーリーが進むにつれ、柏木の事件の真相が見えてくると同時に、子どもたち各々が心に抱えていた悩みや問題が明るみになってきて、気が付いたら、イジメや大人になるという事、死について一緒になって考えさせられていました↓まとめて書いてます。

悩んだ後、そこから逃げたり(辞職したり)、誰かのせいにしたり、死を選択してしまったりと、それぞれ選択する行動は違うけど、このままでいい訳がないと思ったことを曖昧なままにしないで裁判を開き悩む主人公藤野涼子の姿に、それらが次に進むための大切なプロセスなんだということに気付かされます。

「考えることをやめました」「生徒に向き合う覚悟がありませんでした」と心境を告白する元担任教師の森内先生のように、子どもからみて大人のだと思う人も自信なんてなくて、問題も山積み。辞職することが責任を負ったとは思わないけど責任から逃れて、自責の念にかられて、そこから何か得て、次は失敗しないように気を付けて、また失敗して嫌になって…、そう繰り返しながら成長していくものだと妙に納得させられる作品でした。

裁判は、ちょっとずつ誰かのせいである問題に向かい合う大切な時間で、結果的にそれぞれがいじめを考える場所でした。

しかし、人生どこからどこまでが思春期で、どこからが大人なのかは分かりませんね。
ただ「心の声に蓋をすれば、信じたいことだけしか信じなくなる」という言葉が、妙に胸に刺さりました。

柏木卓也のこと、その他、細かなことが気になって、只今、宮部みゆきさん原作の小説を読んでます。

題名について考える
『ソロモンの偽証』って何のことだろう?
『ソロモン』は、イスラエル統一王国3代目の王。ヘブライ語で「平和な人」の意味で、神様から何がほしい?と尋ねられ「知恵」と答えたというお方。(Wikipediaを参考)
『偽証』とは「事実と異なることを故意に証言すること。またはその証言」(スーパー大辞林3.0より)

「知恵をもって争わずに自分の証言で一定の結果を生じることを認識しながら、あえて事実と異なることを意志をもって証言しようとした」…となると、偽証した”ソロモン”とは、一体誰のことを指しているのでしょうか?
【三宅樹里説】
・事実と異なる告発状を出すことで、大出が犯人だと証言し、イジメの苦から逃れられると考えた。
何より、この告発状が裁判を行うきっかけを作ってます。

【神原和彦説】
・裁判で、事故の当日、大出が柏木の死に直接関与していないことを明らかにする。
↓同時に↓
それまでに実際何人もの人を傷つけていた(いじめていた)という事実を、傍聴人にも本人にも知らしめた。

証言したかったのは、直接の犯人が大出ではないということの他、自分が柏木から受けていた仕打ちや抱いていた気持ち。何よりも、「柏木を死なせてしまったのは自分のせいかもしれない」「犯人は自分だ」ということでした。

子どもは大事なことこそ大人に言えなくて、その言えない者同士が腹を割って話し合うことで、いじめの根本にあることについて気付いた。
これは、当事者でなく、気付くことさえできない大人が何人集まって話し合うことよりも重要なこと。

神原「でも、大出くんは無実なんです」
神原は自分が柏木を助けられなかったと告白し、「ちゃんと罰を罰して欲しいんだ」と訴える。

一方藤野も、三宅とマツコが大出たちにイジメられているところを見たけど、怖くて助けられなかったことなど、「二人を見殺しにした」と胸につっかがっていた思いを、みんなの前で打ち明ける。

神原「それでも僕は生きていく」
藤野「だから私はあなたを裁けない」

本人が気付く以外に、解決する方法はないのですね。

主な出演者
藤野涼子(藤野涼子さん)
神原和彦(板垣瑞生さん)
野田健一(まえだまえだの前田航基さん)
三宅樹理(石井杏奈さん)
柏木卓也(望月歩さん)

中原涼子(尾野真千子さん)
藤野剛(佐々木蔵之介さん)

おまけ

※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。 
裁判のシーンは、「大出がなぜ犯人にされてしまったのか」、「いじめについて」も考えさせられます。

【神原と大出のやりとり】 
・すぐカッとなる性格を「君のその態度だよ」と指摘する。
・「どうしてそんなことになったと思いますか?」「どうしてはめられたと思いますか?」と質問し考えさせる。
・大出がタバコを吸っていたこと、女子生徒のかばんを蹴っていた事を証言する。
・そんな彼もまた、家庭で父親に暴力をふるわれていた。家で嫌なことがあった時に、弱い者に暴力をふるっていたことが明かされる。
・同級生などにふるった暴力を「ふざけただけ」と言う大出に対し、神原は「相手もふざけていましたか?」と問う。
・告発状に名前が書かれていたことについて触れる。
神原「(書いた人が)どんなに苦しかったか想像してください」「君がそこまで追い詰めたんですよ」

ここで、傍聴席にいる三宅の様子がおかしくなる。隣りに座っていた母は我が子がなぜそうなっているのかも何をしたかも分かっていない。その場を立ち去ること、逃げたり守ったりすることだけが本人のためになるとは限らないのではないか、大人の役目はそんなことではないのではないかと考えさせられる。ちなみに藤野の両親は裁判当日「お前が帰ってくる場所はここにあるから」と言って送り出している。

心に残る台詞

☆将来に怯えてる暇はない
☆自分の罪は自分で背負っていくしかないんだよ
☆年をとれば大抵のことは平気

印象的なシーン

☆笑顔で出ていく保護者


観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた


もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…

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ブー子