9点『サンバ』に見るフランスの移民問題

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2014年, フランス, 119分

あらすじ

フランスに移り住んで10年になる、アフリカ・セネガル人のサンバ。調理場で皿洗いとして働いていたが、突然のビザ失効により国外退去命令が出されてしまう。
そんな彼の話を聞くのは、法学生のマニュと、大企業で働いているが、現在休職中で移民支援協会ボランティアをしているアリス。裁判の末、どうにもならないサンバのビザ問題に、さらに眠れなくなるアリスだったが、彼の優しさに少しずつ惹かれ、心から彼を助けたいと願うようになっていく。

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心に残る台詞

☆完全に脱線した気分だ
☆壊れた人がたくさんいる
☆一日に2つもいい知らせがあって
☆自分の名前さえ分からない
☆うまく行くわ

印象的なシーン

☆適当な荷物検査
☆赤紙をもらった男性の話を聞くシーン
☆ベンチの座り方
☆裁判のシーン
☆交渉術
☆グラシューズさんを探すシーン
☆警備のシーン
☆窓ガラス掃除のシーン
☆ダンスシーン
☆屋根の上でのやり取り

みどころ

おもしろく真面目なシリアスな問題

 
 

感想

フランスに住む移民の人たちの問題がてんこ盛り。シリアスなストーリながら、自虐的なジョークで笑いもありのヒューマンドラマです。

不法滞在者というと、特別で、悪い人のように感じてしまうけど、その国に生まれていない、つまり外国人が違う国に住むと誰にでも起こりうる、誰が起こしてもおかしくない問題の1つなのかもしれません。メトロの中の乗客の視線や、警察から逃げようとするシーンなどは、いたたまれない気持ちになります…。

しかしエリック・トレダノ監督とオリヴィエ・ナカシュ監督の2人が描く作品は、シリアスな問題なはずなのに、なぜかおもしろいんです。
サンバの明るい性格と、彼に引き寄せられる個性的な仲間たち、特にブラジル移民のウィルソン(タハール・ラヒムさん)とのやり取りはもちろん☆真面目なやり取りや、危なっかしいシーンで、つい笑ってしまう程。

BGMかと思えば、シーンの一部で、しかも突然止まって現実に戻る…という構成も、意表を突かれ映画の世界に引き込まれる魅力の1つです

この2人の監督と、俳優・オマール・シーさんの最強タッグ作品の1つ、映画『最強の二人』も、おすすめの1本です!

「これが答えだ!」「ハッピーエンドです」と言い切れるものではないけれど、それでも自分にできることは、前を向いて生きることなのかも…?その大切さを問われているような、疑問を投げかけられているようなエンディングです。

それにしても、フランスのおばあちゃまたちは元気だなぁ。

おまけ

※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
もう一人の主人公とも言うべく、ちょっとウツ気味の女性・アリス(シャルロット・ゲンズブールさん)の、変化も見逃せない。1日12時間以上働き、眠れず、人を遠ざけるようになっていったという背景には、フランスにも日本と同じような仕事上のストレスがあるのかもしれませんね…。サンバとアリスが怒鳴り合うシーンは、とてもリアルでした(でも、少し笑っちゃう)。いろいろストレスが溜まってしまった時には、上手に発散しませんとね。

友人のために尽くすサンバの行動や、警備の時に起きる事件、手のマッサージ中に笑顔になるシーンなど、ドキドキしたり、あぁぁ…と落胆させられたり、感情移入しながら見入ってました。最後に起こってしまう事件も、やはり、それも出会いなんですよね。。。


観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた


もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい(見返した!)
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…

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ブー子