6点『ネバー・ランド』ピーター・パン誕生の物語

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2004年,アメリカ.イギリス , 100分
「無理して大人になろうとしなくったっていいんだよ」夢の見方が分からなくなってしまった子どもたちへ…

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あらすじ

実話をもとに着想を得た物語。―――1903年のロンドン、舞台が失敗に終わった劇作家のジェームズ・マシュー・バリーは、公園で新たな作品を考えている時に、4人の男の子と夫を亡くしたばかりのシルヴィアに出会う。子どもたちとごっこ遊びや凧揚げをして遊ぶうちに、空想を抱かずに心を閉ざしたままの三男・ピーターのことが気がかりとなる。ジェームズは、少年時代に兄を亡くし早く大人になろうとしていた自分と重なり、彼が夢を持てるようにと、一緒に遊んだエピソードを交えた舞台を創り始める…。

感想

ディズニー映画のキャラクターでも有名な、ピーター・パンの誕生秘話が見られました。
永遠に大人にならない男の子が誕生した裏側には、早く大人になろうとした子どもへのメッセージが込められていたなんて、思いもしませんでした。

子どもの心を大切にしたいと奮闘するジェームズ役は、コミカルな演技が印象的ジョニー・デップさん。初めは、特徴もあまりない普通なおじさま過ぎて、子どもたちと一緒にごっこ遊びをするシーンで、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウがいる?と思うまで、彼だと気付きませんでした

一方、父親を亡くし悲しみに暮れるピーター役には、この作品の翌年にジョニー・デップさんと再び『チャーリーとチョコレート工場』(チャーリー・バケット役)で共演しているフレディ・ハイモアさんが演じています。
彼の演技は引き込まれますね。ラストシーンでは、思わずもらい泣きです。

この作品の他にも、両親に会えると信じ孤児院を抜け出した先で音楽と出会い奇跡を起こす男の子(エヴァン役)を哀愁たっぷりに演じていたり…、彼の演技にはホント胸がキュッとさせられるんですよね。
→映画『奇跡のシンフォニー』について書いた記事はこちら

ピーターのお母さん、シルヴィア役には『タイタニック』のローズ役で一躍有名になったケイト・ウィンスレットさん。
チャールズ・フローマン役は、ダスティン・ホフマンさんが演じています。

俳優さんたちも、とっても豪華です。

実話も気になる
お父さんだけでなく、お母さんも亡くした子どもたちを養子にしたというジェームズ・マシュー・バリーさん。
「実話をもとに」とあると、つい現実と何が違うか気になってしまうブー子は、早速調べてみました。

1.ジェームズが、ケンジントン公園で一目惚れしたかのように描かれていたシルヴィア夫人

実際に彼女と出会うのは、公園で子どもたちと出会ったよりも後。
1901年のディナーパーティーで偶然出会ったとあります。

2.デイヴィス夫妻の息子たちは、ジョージ・ジャック・ピーター・マイケルの4人

実際には"5人兄弟だった"
[ジョージ(1893-1915)、ジョン(ジャック)(1894-1959)、ピーター(1897-1910)、マイケル(1900-1921)、ニコラス(ニコ)(1903-1980)]
末子のニコラスさんは1980年までご存命だったのですね。

また、ピーターパンのキャラクターは、「ジョージとジャックを楽しませるために考案され、彼らの弟ペーターが飛ぶことができると言って彼らを楽しませた。」「赤ちゃんは生まれる前に鳥だったと主張していた。」とありました。

(Wikipedia/English より)

気になる書籍
『ロスト・ボーイズ』J.M.バリとピーター・パン誕生の物語 :アンドリュー・バーキン

心に残る台詞

☆いったん悪評がつくと 人の目は厳しい

印象的なシーン

☆ごっこ遊びのシーン
☆涙をこらえるシーン


観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた


もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…

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ブー子