(更新 2016.08.20)

4点『幸せの1ページ』挑戦することは皆それぞれ!

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2008年, アメリカ, 96分
島を守るために、自分を変えるために、娘の元に戻るために…。

あらすじ

海洋学者の父を持つ少女・ニムは、誰も知らない無人島で一人父の帰りを待っていた。そこにある日1通のメールが届く。それは、ニムが好きな冒険小説の主人公「アレックス・ローバー」からだった。一方そのメールを出した張本人である小説家のアレクサンドラは、実は自身の書くヒーローとは全くかけ離れた、対人恐怖症で外出恐怖症で潔癖症。偶然のメールのやり取りから、引きこもりの生活を続けていた彼女の中で、何かが少しずつ変わり始める…。

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感想

仕掛け絵本みたいな演出や、人と動物たちとのやりとりが盛りだくさんです!

動物がCGで表現されているといえば、少年以外すべてCGという『ジャングル・ブック』が2016年8月11日から公開され話題となっていますが、その他にも日本では2013年に公開されていた『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』が記憶に新しいですね。この作品では動物とニムが相棒のように一緒にいるシーンが多く、実際に寄り添うシーンでは心が和み、一緒に活躍するシーンは見ている側を楽しませてくれます。

因みにライフ・オブ・パイは、一向にトラとは仲良くなりません。
→映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』について書いた記事はこちら

心温まるヒューマンドラマを連想させるような邦題ですが、原題は『NIM'S ISLAND』(ニムの島)。ニムという女の子がお父さんと一緒に暮らす無人島を舞台に繰り広げられる冒険ドラマです。
(原作:『秘密の島のニム』ウェンディ・オルーさん)

自分たちの島を観光客から守ろうと奮闘する姿は、まるで映画『ホーム・アローン』のようでした。

主な内容は、この他に大きく分けて2つ。
引きこもりの女性が自身の殻を破れるかと、海の遭難したお父さんが娘の待つ島に戻れるかどうかということ。

一見ニムが主役のようですが、DVDのパッケージには、作家のアレクサンドラが中心に書かれています。彼女の心理的な成長が見どころかと思うのですが、やはり大自然の中でニムが一人大活躍する場面が盛り上がるので子どもと一緒に、家族みんなで楽しめるストーリーになってます。

パパであるジャック・ルソーと、小説のヒーローの2役を演じるジェラルド・バトラーさんの演技も見逃せません。

南国の無人島にもかかわらず本好きというニム役は『リトル・ミス・サンシャイン』のオリーヴ役で一躍有名になったアビゲイル・ブレスリンさんが演じています。少ーしお姉さんになった彼女の姿にちょっぴり感動です。
→映画『リトル・ミス・サンシャイン』について書いた記事はこちら

この『幸せの1ページ』でも、可愛らしいダンスが見せてくれるアビーちゃん。
しかし、どちらかというとストレス解消の為に踊る狂うアレクサンドラ役のジョディ・フォスターさんの民族ダンスの方が記憶に色濃く残っています。

一番の印象的なシーンというと、自身が生み出した小説の主人公「アレックス・ローバー」の幻覚と戦うジョディ・フォスターさんの一人芝居。やはり主役はジョディで間違いないでしょう

始終ドタバタしていて、コメディー色が強い彼女の演技を見ていたら、2014年版の『アニー』で歌って演じていたキャメロン・ディアスさんを思い出しました。
→映画『アニー』について書いた記事はこちら

一人で見たブー子は、きっと疲れていたのかな?
3・4回ほど意識が飛び、何度も巻き戻しながらの鑑賞です。
オトナの皆さんには、冒険モノだと意気込んで見ると、今ひとつ物足りなさを感じてしまうかもしれません。

気になる演出がいっぱい

※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
・無人島だけど、ルソー親子の元には定期的に物資援助が届き、別荘のような住みよさそうな素敵な家もあり、なんだかとっても快適そう。
・ニムは高い山にも難なく登れるし、噴火口を調べるため登った崖のようなところから落ちても大したことのない怪我で済むなど、かなりの身体能力があると見えます。しかしどうみても、親子2人ともサバイバルに生き残れそうなカラダつきではありません…
・ニムが火山活動を誘発させてしまったようですが、島は無事です。
・観光客を島から追い出すため火口付近にいたニム。火山灰が降る頃には山の麓にいたり、さっきまで一緒にいた男の子を見送る時には海が見下ろせる崖の上にいたりと、ターザンのような装置を駆使しても移動できないような、まるで瞬間移動しているのではないかというシーンがあります。

その辺はやっぱり子ども向けという感じ。

・引きこもりだったアレクサンドラがドアノブを回して外に出て郵便ポストから手紙を取り出すのも、ニムが疑問に答えるために体を張って崖に登って答えを調べに行くのも、同じくらい勇気が必要なことだという演出が印象的です。大海原で遭難しても娘のために生きることを諦めず帰ってきたお父さんと、3人の大きな冒険の最後は、みんなが1つとなって、島で幸せに暮らしましたというまさにハッピーエンド。

何かに挑戦するということは、それだけで幸せの1ページが始まるんだよ、という解釈でフィニッシュです。

印象的なシーン

☆アレックス・ローバーとアレクサンドラ・ローバーとのやりとり
☆ニムと動物とのやりとり

心に残る台詞

☆勇気ってものは学ぶ心を持っていれば自然と身につく 生まれ持ったものじゃなく日々の生き方から得るんだ
☆頭を捨てて 行動に出ろ


観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた


もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…

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ブー子