あらすじ
大型書店で働く、本の紹介「ポップ」書きが得意な千野夏樹(佐藤江梨子)。お客さんにも好評で、大手出版会社の鹿島(要潤)にも、その能力を認められてる。ある日、中年の女性が、本を盗んだと勘違いしたため、自宅に謝罪に行くことになる。その一件がきっかけで、その家族の息子である大高光治(柳楽優弥)と出会い、交流が始まる…。本に助けられるという共通点のある、生きることにちょっと不器用な二人の行く末は?
心に残る台詞
☆「身体の自由は奪えても、精神の自由は誰にも奪えない」ヴィクトール・E・フランクル 『夜と霧より』
印象的なシーン
☆レストランの子どものシーン
感想
悩みって、いろいろありますね。
辛いことがあった時、どれくらい悩みますか?
人によって、物事の捉え方も違うし、ぶつかる悩みも違うもの。もしかしたら、悩まないで生きていく人もいるのかもしれませんが、それは、[悩む]という、選択をしないことができる人かもしれませんね。
光治の家族は、父、母、息子、娘の4人家族。厳格?な父の元、皆それぞれが、態度でSOSを出しています。一つの小さな集団である家族というのは、そう簡単には抜け出すことのできない環境の1つ。母の万引き未遂騒動をキッカケに、家族を立て直したい、学校を含め、一つ一つの問題に立ち向かおうとする光治の言動は、痛い程よく伝わってきます。結果だけでなく、変化がすぐには出ない問題に立ち向かい続けるというのは、本当に辛いこと。そんな時、上手に回避できたり、考えなかったりするという選択が出来たら、少しは楽に生きられるのかしら?答えは、出ませんね。
主人公の千野は、本に助けられた過去があるということもあり、光治に共感します。そんな彼女もまた、過去だけでなく、現在もなお、悩み続ける女性の1人です。たくさん、悩んでます。でも、彼女の弱さの中に、強さを感じます。それは、考えることを止めていないからかもしれません。悩むことは、決して悪いことではなく、むしろ、考えることをしないで、周りに影響され、流される人にこそ悪が潜んでいるように感じますよ。
ただ、高次が父に初めて反撃したという日、千野さんがいる前で、女性の前で、あんなキレ方や悔しがり方は、どうなの?とか、プールサイドの更衣室の鍵が、千野さんの来た時には開いてたって事は、毛布にくるまる前に、自分で開けておいた、ってこと?・・・など、彼の言動に、少々首を傾げてしまう演出に違和感が生じ、感情移入するまでには至らなかったので、この点数。
悩みとは、上手に付き合っていきたいものですね。
柳楽優弥さんの初作品 こちらの彼も、悩んでます→ 誰も知らない
観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた
もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…
スポンサーリンク
この記事のQRコード
ブー子