(更新 2015.10.21)

満点『誰も知らない』誰もがみんな傍観者…

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あらすじ

息子の明とアパートへの引越しを終え、大家には「夫は海外出張中で息子と2人」と挨拶を済ませた母・けい子。部屋に戻り、言葉を掛けながらスーツケースを開ける2人。中に次男の茂、もう1つには次女のゆきを隠していた。そしてこの家族にはもう一人、電車でやって来たのは、長女の京子。母子家庭である母の苦肉の策だった。明以外の子どもは外に出ない、静かに過ごすというのがこの家での約束。初めの頃は仕事で遅くなっても帰ってきた母であったが、外に恋人ができると家に帰らなくなり、書留で生活費を送るだけになっていった。

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印象的なシーン

☆最後、2人で帰るシーン

感想

2015年5月14日、第68回カンヌ国際映画祭で是枝裕和監督の作品『海街diary』が公式上映されましたね。今回は、その是枝監督の作品である映画を取り上げてみました。

テレビのドキュメンタリー演出家でもある彼の映画は、本当にドキュメンタリーを見ているような錯覚を起こします。この映画が実話を元にした作品だということ知った時は、ショックでした。

どうにか遣り繰りしてきた生活が、徐々に困窮していく様子、どんなに困っていても、助けを求めることもできない様子、そんな生活を子どもたちが強いられていても、気付くことのない世間の様子は、見ていてもどかしくなります。けれど、もし身の回りで同じようなことが起きていたら、自分は知ることが(気付くことが)できるのでしょうか?もし知った時、一体何ができるの…?いろいろな問題が詰め込まれた、とても考えさせられる1本です。

ちなみに長男・明役の柳楽優弥さんは、第57回のカンヌ国際映画祭にて「最優秀主演男優賞」を最年少で受賞されています。

気になる劇中曲

♪『宝石』 タテタカコさんの透明感のある歌声が耳に残ります。

観てよかったか?
5点 大変良かった! 心に深く残った
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた

もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…

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ブー子