1970年, アメリカ, 99分
”与え合い 理解し合う美しさ それは愛の成せる業なのだ” アーサー・ヒラー監督
あらすじ
ハーバード大学に通う大富豪の息子・オリバーと、世界での活躍するピアニストを夢見る音大生のジェニファーが恋に落ちる。家柄が違い、またオリバーは自分の意見を聞いてくれない父に反発し、学費などの援助をすべて断り、2人は夫婦となる。ジェニファーはパリ留学を止め、オリバーを養いながら暮らし、その甲斐あってオリバーは弁護士になるが、2人の幸せはそう長くは続かなかった…。
キーワード
☆大恋愛
☆親への反抗
☆病気
感想
これぞ純愛ドラマ!
大恋愛して、親に反対されながらも結婚し、幸せになると思った矢先に、…と、しっかり感動できるストーリーになってます。
出会ってすぐは嫌な印象だったのに、ずっと一緒にいたら、「あれ?本音で言い合えてる??」という恋のスタートももちろん!彼が父親に対し反抗期真っ只中なところも、反抗期は父親や母親という身近な人を通し自分と向き合う時期だからね〜、なんて思いながら感情移入して観てました。
親子は、他人と言い切るのはちょっと違うけど、一番近くにいる自分ではない人。
理解し合えればとても心強い存在なのに、自分と異なる意見や態度をされると赤の他人以上に腹が立ってしまうという、、、それがちょっと厄介なんですよね。
恋人や夫婦で、2人だけでいる時にはケンカをしないのに、家族の話になるとちょっとギクシャクするというところが何ともリアルに描かれています。
彼が嫌う父親の王様のような命令を「ユーモア」と言い、社長命令のような置きメモを「シャレてるわ」と笑顔で返すジェニファーの対応は見事です
その他にも、高校の英語の教材にもなったという作品だけあり、耳に残るステキなセリフがたくさんありました。
悲恋の話で感動できる作品、そして「本当に欲しいものを考える どうすれば幸福になれるのか?必要なものは何なのか?」と考え悩むジェニファーのセリフと生き様から、いろいろなことを考えさせられる作品でした。
キャスト
オリバー・バレット4世ライアン・オニールさん
ジェニファーアリ・マッグローさん
ジェニファーの父ジョン・マーレーさん
オリバー・バレット3世レイ・ミランドさん
おまけ
※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
彼が謝った後「やめて 愛とは決して後悔しないものなのよ」と涙するシーンが印象的
[Love means never having to say you're sorry.]
そのまま訳すと、「愛とは謝んないことよ」みたいになってしまうのですが、小川裕子さんの日本語訳は、なんて、素敵なんでしょう…。惚れ惚れしちゃいました。
→監督曰く、娯楽性がありメッセージ性のある映画が作りたかったということでしたが、まさにその通りの作風です。
全編見終わった後、DVDの特典にあった監督によるコメンタリーを見て、妙に納得してしまいました。
”謝る必要はない 理解しあえばいい”
”意見が合わないからって その人を憎む必要はない”など、60年代、怒りをぶつけるしかなかった人たちに対してのメッセージは、そのまま現代にも通じるものがあると感じます。
ハーバード大学内の景色も素敵
このキレイな景色を撮るのに、デコボコ道では当時の撮影器具では撮影が難しく、学校側に直談判したら道が整備されたというエピソードがありました。
作品中、「撮影隊の影」を発見し、思わずニヤっとしてしまいました。
若い2人に感情移入しながら、ラストにはホロリと涙
実は、一度完成した作品に納得できず、時系列で編集し直したそうです。
凝りすぎないということも大事ですね。
最期の時をベッドで抱きあうシーンでは、彼らに共感し、涙が溢れてしまいました。
心に残る台詞
☆この世よりいい世界があると思う?
☆それでよく僕を愛せるな?愛情の謎ね
印象的なシーン
☆一緒のソファーで別々の勉強をしているシーン
☆大雪の中2人が戯れるシーン
☆初めて彼の家族に会いに行くシーン
☆構内中ジェニファーを探すシーン
観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた
もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…
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ブー子