あらすじ
ワシントンD.C.のスラム街。若者グループが薬局に強盗に入り、店主を撃ったことから警察と銃撃戦が始まる。生き残ったマギーは捕まり、取り調べを受けている時に、刑事に怪我をさせ、裁判では有罪、死刑判決を言い渡される。投薬による刑を受けたマギーだったが、何もない部屋で目を覚ますと、そこに現れたボブという男性から、自分の葬儀の写真を見せられ、政府の秘密組織で働くか死しか選択はないと告げられる…。
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初めは激しく抵抗していたマギーだったが、逃げられないことを思い知り、厳しい訓練を受け、教育係のアマンダに言葉や作法を学ぶようになる。2年以上たった頃、美しい女性に成長したマギーは、危険な最終試験にも合格。裏の組織で働くことになった彼女は名前をクローディアと変え、コードネームを「ニーナ」とし、外の世界に出ることになる。
心に残る台詞
☆私はちっとも気にしていない 些細なことですもの
印象的なシーン
☆ドア越しのプロポーズ
☆車が落ちるシーン
感想
マギーの人生は、死刑執行後に動き出す。。。
はっきり言っておくが、彼女はひどい。同情するシーンなど、どこにもない。
強盗し、仲間も警察も銃で撃っちゃう。極めつけに、刑事にまで怪我をさせる…。
母親とは疎遠だったと思われる、主人公・マギー。
事件を起こした後も、更生するチャンスらしいチャンスはない。
刑事も、彼女を怒らせようとしている訳ではないかもしれないけど、彼の心理としては、事件を起こし、なおも悪態をつく彼女の話を聞こうなど思うはずもなく、見下すような言動をとる…。そのような空気は、すぐに彼女に伝わり、刑事の言葉に我慢できない彼女はカッとなって、より刑や立場を悪い方向にしていく。。。あれよあれよと事は進み、気付けば死刑執行され第一の人生は終了。
ちなみに、ここまで見ても、どうしようもないと思うしかない。
しかし彼女の能力?に目を付けた、ボブによって、命は助かるマギー。
一度はなくなった人生、彼女に選択の余地はないと言わんばかりに、道が決められているし、訓練中に発した「まともに生きてみたい」という彼女の言葉は、見ている側にしてみると、どっちかといえば、まだ「あま〜い!」と思うだろう。今まで犯してきた罪を考えると、彼女は黙って従うしかない境遇ではなかろうか、と。
しかし、住む環境が変わり、態度を改めたて見えたのは、楽しい恋のある別の人生。
無意識に人を殺めていた彼女が、指示通りに人を殺めていくことに、疑問を覚える心の変化は、見ていて切ない。
ここでブー子は、彼女の生い立ちや取り巻く環境を考えた。
人は、環境によって人格が形成されていくけど、何か問題が起こった後は、加害者について語られる話は、「ひどい」「悪いやつだ」という情報しか耳に届かない。いけないことをしたという事実だけが、独り歩きする為、「環境が悪い」というような見方はあまりされない。もちろん、環境が悪いから、悪いことをしていい、と言いたいのではない!ただ、情緒不安定なマギーが捕まった後のシーンを見ていくと、彼女が人に伝えたり、弁解したりという術はないこと、自分ではどうしようもないまま、負の連鎖によって一直線に死刑に進むしかない状況に、「もっと早く、もっと早く助けてくれる人がいれば…。」と思わずにはいられないのである。
終わったことによって始まった第二の人生。
マギー役のブリジット・フォンダさんの変身っぷりが見事女優って、すごい。。。
観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった(見入った!)
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた
もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…
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ブー子