(更新 2015.10.21)

7点『思い出のマーニー』家族への近道

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あらすじ

家では、お母さんの心配性に少々疲れ、中学校では、友だちの輪に入らず壁を作り、一人で過ごすことが多い佐々木杏奈は、自分のことが好きになれない。ある日、喘息の発作で倒れたことをキッカケに、田舎にある親戚の家で、療養生活を送ることになる。その近くにあったのは、どこか見覚えのある古い洋館。杏奈は惹きつけられるように敷地に入っていくと、金色の髪の毛に、青い目をした不思議な女の子・マーニーと出会う。「2人だけの秘密」と、また会う約束をするが、昼間に見ると、誰も住んでいない様子のお屋敷。それでも、気になる杏奈は、いつも彼女のことを思うようになっていく。

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一人で絵を描くことを好む杏奈は、寡黙なおじいさんや、湿っ地屋敷の絵を描く老婦人の久子さんと話すようになる。マーニーを忘れそうになり慌てて向かうが、屋敷にはマーニーはいなく、杏奈をマーニーだと間違える女の子・彩香に出会う。誘われるがまま部屋に入ると、棚の隙間から見つけたというマーニーの古い日記を渡されるのだが…

心に残る台詞

☆世の中には 目に見えない魔法の「わ」がある
☆人ん家のにおいがする
☆普通ってなあに?
☆お友達なら ちゃんと話せば大丈夫よ

印象的なシーン

☆夜空・青空などの空や景色
☆タイタニック?!

 
 

感想

ジブリ30周年記念、金曜ロードショーでの初鑑賞です。ずっと謎解きをしているような感覚で見る、不思議なストーリーです。

紺色のTシャツから白いタンクトップを肩から見せ、短パンに麦わら帽子、、、と、どこか男の子っぽい主人公・杏奈。服装の変化はあまりなかったけれど、「不機嫌で不愉快で…」と、自分のことを好きになれなかった彼女の、心の変化が優しく描かれています。
彼女は、一見どこにでもいそうな女の子。口を開けば本心しか出ないし、それを言えば揉め事になるのも分かっているから、どんどん話さなくなる。そういった、性格と思春期ならではの感情と、生い立ちが合わさった悩みが、どんどん心を内に固く閉じ込めている様子が、なんとも言えぬ感じで表現されています。

マーニーに出会ったことでが、心を溶かす大きなキッカケになったかもしれないけれど、住む環境を変えることは、いろいろな意味で、心に変化をもたらしてくれるのかな?事実が明かされていく様子は、まるで、見ている自分が杏奈になってしまっているかのような…、わかった時には「あぁ、そういうことだったのか」と、フッと肩の荷がおりたような、そんな感覚になります。

イギリスの作家のジョーン・G・ロビンソンさんが書いた児童文学。舞台を日本の北海道に移し、描かれる美しい風景、特に「空」がとてもキレイだと感じました☆

声優さんには俳優さんが多く目立ちます。しかし、見逃しませんでしたよ。エンドロールに流れる、北海道のスター俳優「TEAM NACS」のみなさんの名前を!

彼らがたずさわるジブリ作品は、他にも↓
映画『ハウルの動く城』について書いた記事はこちら

しかし、いつからだろう、ジブリ作品からヒーローやヒロインらしき魅力的なキャラクターが消えてしまったのは…。

おまけ

※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
杏奈は、心配性で血の繋がらない母・依子と離れることで、またマーニーと出会うことで、冷静に自分の立場と向かい合うことができるようになるのです。いい感じに放っといてくれる、おおらかな親戚・大岩ご夫婦にも、もちろん、イライラはしていましたが…。

夫の行動に小言は言うけど、ハハハと笑って、済ましてしまうセツの性格は好き。
子どもについて、たくさんの心配事は尽きないかもしれないけれど、とはいえ、しすぎもいけませんね。もちろん、すぐに本当のことを全部打ち明けたからといて、問題にならないという事でもないし、タイミングというのは、大事だなぁ、なんて考えさせられました。

家の裏から伸びている「ちかみち」という近道もそそられます

気になる劇中曲

♪「Fine On The Outside」 洋画のような雰囲気で作品が締めくくられます。

 

 
 


観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた


もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…

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