2004年, スウェーデン, 132分
ガブリエラの歌のシーンで号泣してしまう作品
気になる劇中曲
『Gabriella's Song』←歌のシーンで号泣
感想
観て歌を聴いて感動!
8年先までスケジュールがビッチリ埋まっている程の世界的に有名な天才指揮者のダニエル・ダレウス(ミカエル・ニュクビストさん)は、コンサート中に倒れたことをキッカケに一線を退き、今は亡き母と子どもの頃に出てきたスウェーデン北部にある村の廃校になった小学校を買い、移り住む。名前も変えているので気付く者もいない中、音楽から離れて過ごすつもりだったが、アマチュア聖歌隊の歌を聞いて欲しいと村人に頼まれ、教会を訪れる。聴いた歌に魅せられたダニエルは、自ら指導を買って出ることになる…。
聖歌隊のメンバーにとって、ダニエルから音楽を作る楽しさを教えてもらうことは、未知の体験の連続。
ダニエルにとって、村人の素直な反応は新鮮そのもの。
仲間と歌を作り上げる楽しさに気付くことで、自分と向き合うことを知る。
自分一人では解決しようともしなかった、しょうがないと諦めていた、それぞれ個々に抱える悩みや家庭の問題に立ち向かう勇気が出ていく様子がリアルに描かれています。
生きる歓びを、一緒に体感できる作品です。
おまけ
※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
家庭の悩みワースト5に入りそうな問題がてんこ盛り。
暴力でしか相手を支配する術を持たない、ガブリエラの夫のコニーの話や、村人の関心や尊敬の眼差しがダニエルに移ってしまったことへの嫉妬や、身勝手な信仰心で妻のインゲを攻める牧師のスティッグの話が印象深い。
「私は謙虚だ」と叫んでしまうシーンでは、開いたお口がふさがりません
変化に戸惑う人、変化を嫌う人は、変化を恐れる人。
新たな風に歓びを見出す者を敵だと感じるかのような態度や、家族にあたる様子がなんとも言えない。
今までそれでうまくやってきた、ということは自分にとってはそうかもしれないけど、相手にとってそうであるとは限らない。
=今のままがベストだということではないのですよ。
それでは、悪い方に変化することはあっても、決してより良い方向にも動きません。
根深い家庭の問題は、すぐにスッキリするものではないけれど、変化を恐れていては何も変わらないのよね。。。
「人の心を開く音楽を作りたい」と思っていたダニエルの、夢が叶い、心が救われたというようなラストシーン。
彼は救われたけど、レナのことを考えると、とっても複雑な心境です。
とにかく、まずは「自分の思うままに生きていこう」。
心に突き刺さる『ガブリエラソング』
ダニエルがガブリエラのために作ったソロの曲がたまらなく素晴らしい。
その歌詞には、夫の暴力に耐えて過ごすガブリエラの心の底にあるであろう気持ちが詰まっています。
コンサートという大勢が見ている前、しかも夫も目を光らせる中で、自身を解き放つように歌い上げる姿は、何にも恐れない強さを持った女性の姿そのものでした。
ガブリエラはスウェーデンの人気歌手であるというヘレン・ヒョホルムさん。演技も見事で、ガブリエラが封じ込めてきてしまった弱さと、感情が解き放たれていくような力強い歌声に魅了されました。
心に残る台詞
☆人間は不思議なことをする
☆今日も笑った?
☆あなたは頭の中で罪を作ってる
☆不思議ね みんなそれぞれ努力してるのに…
☆一緒にいると幸せに感じる
印象的なシーン
☆歌のシーン
☆ラストの麦畑シーン
観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた
もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…
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ブー子