(更新 2015.10.21)

8点『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』朗報です☆

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あらすじ

富山を走る2両編成の電車の運転手をして35年、無事故無違反で家族のために真面目に働いてきた滝島徹。目前に迫る定年後の過ごし方を考え、妻・佐和子に旅行の案を持ちかけるが「もう一度看護師として働きたい」と言われ、話がこじれ、お互いに理解出来ぬまま、すれ違い始める。2人が出した第二の人生の選択とは…。

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心に残る台詞

☆自分のことしか考えてない…
☆50にして天命を知り 60にして天の声に従う
☆「相手か悪かったら?」 「俺に原因がなかったか考える」
☆オッ(ト)じゃなくペッ(ト)なんだって

印象的なシーン

☆電車と景色
☆妻との話の最中に仕事に行くシーン
☆元同僚?との温泉でのシーン
☆電車内のシーン

みどころ

定年間近に仕事一筋だった夫が直面した 今後の人生の選択

 

感想

定年後に夫婦が出す答えが読めないストーリー展開に、最後まで釘付けでした。

自分が「相手の為」と思って考えていたことが、実際には自分のエゴだということに気付かされ悩んだり、謝るつもりが妻に先に謝られ、強気な態度になってしまったりする、どこにでもいそうな夫・徹 役を、三浦友和さんが演じています。一方、妻・佐和子 役の余貴美子さんは、今まで家庭をしっかり守ってきたけれど、夫の定年をキッカケに、自分やりたいことを見直し、意思をしっかり冷静に伝えようとする、芯のある女性を好演されています。その他にも、娘役の小池栄子さんの"普通"っぽい自然な演技や、鉄道好きで知られている?中川家礼二さんの運転手のおっちゃん(姿が見えるだけで、つい、ものまねをする姿が頭をよぎる)の演技が光ります。

なかなか伝えられない本音が、フッとしたキッカケで「ポンッ」と口から飛び出し、分かり合う。気持ちを伝えるというのは、難しいようで実はシンプルな作業の繰り返しなのかもしれません。人は誰かを思い、考え、迷惑をかけてながら生きていくのだなぁと、のどかな風景に心和まされながら、しみじみと感じることができる作品です。

おまけ※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。

面接で言われた「理解のあるご主人で良かったですね」という言葉に対し、浮かない表情を浮かべる佐和子。運転手の新人研修後に「お前はこの仕事には向いてない」と上司に言われ、落ち込んでいる後輩・小田(中尾明慶さん)を、先輩・楠木(中川家礼二さん)がなぐさめるシーン。娘と父の会話のシーンなど、各俳優さんが見せる演技や表情が印象的。

佐和子の働く姿を見守る徹の姿に涙、同僚や家族に見送られ、最後の運転を迎える姿に涙、夫婦の再出発に涙…、と、涙なしでは見られなかったブー子でした。


観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた


もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…

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ブー子