(更新 2015.10.22)

土曜プレミアム『一千兆円の身代金』を見入ってみた

ホーム > 大好きテレビ

10月17日(土)に放送された、フジテレビの特別ドラマ。
21:15〜23:25(野球延長のため15分繰り下げ)の、約2時間のドラマの内容を書いてます。

スポンサーリンク

ストーリー

※ところどころ抜けてます。
平岡ナオトは、元副総理大臣・国武義和の孫である、篠田真由を誘拐する。

ナオトは真由の携帯で、母親のいる自宅に電話を掛ける。
ナオト:「娘を誘拐した」「もうここには電話は掛けない」「我々は革命係だ」
そう言って電話を切ると、その携帯のSIMカードを捨て、マスコミ20社に犯行声明文を送る。

1085兆円の身代金の要求
「これを国内中にばらまけば、インフレが起き赤字は減る」「用意できない場合は、国民に公式謝罪しろ」「期限は1週間」…。
前年度末に発表された国の財政赤字額の要求に戸惑いながらも、警視庁は政治犯だと判断。刑事部捜査係(通称SIT)の片岡晋太郎と今村敦子らが動き出し、犯行声明文の内容を一切公開せず、テレビで会見を行う。

ナオトは、警察が報道規制を敷いたことを察知し、予想していたかのように冷静に、次の作戦に出る。それは、自らその声明文をインターネット上に流すことだった。

返答の期限まであと5日。篠田家には捜査一課が待機し続けている。
敦子は、真由の母・由実に、真由の写真を貸して欲しいと申し出る。引き出しから出てきたのは、茶封筒に無造作に入れられた無表情の真由が写った写真が数枚だけ…。
由美:「寝室にまだあるかもしれない。」
2階に行く由実の態度やその状況に、少し違和感を覚える敦子は、片岡に電話で報告する。

するとその時、2階から大きな物音が聞こえる。敦子たちが駆けつけると、廊下で由実が倒れていた。

医師である夫・雄一も「このままでは危ない」と病院に連れて行くこと決断する。敦子が運転を買って出ると、自宅前に集まっていた報道陣の前を、顔を隠すことなく強引に出ていく姿がテレビで放送されてしまう。そのニュースがネットなどで話題となってしまい、片岡班は捜査の一線から外されてしまう。

しかし、その映像を見て、警視庁の敦子宛に電話をしてきた者がいた。

〜ある喫茶店にて〜
片岡と敦子は、電話の主である大学生の大谷哲平と会う。
彼が敦子にちょっと興味を示しながら話し始めたのは、犯行声明文の内容と似たブログがあったが、今は削除されてしまったという、気になる情報だった。哲平はオフ会を通しそのサイトの管理人の「ナオト」本人にも会っていた。事件に関係がない話には思えない2人は、続けて話を聞き出す。彼は30代くらいの好青年という印象の他、唯一熱く語った話が、北海道の十勝の友人の父親が、国のいき過ぎた政策の末、建設会社が倒産し、自ら命を断ったという内容だったという。
話を済ませた哲平は、ちゃっかり調査協力金を請求し、意気揚々と帰っていく。

〜警視庁〜
片岡と敦子の調べとは別に、財政破綻の特別授業をしたことがあるという、真由の担任教師に目が向けられる。

〜ナオトの部屋〜
真由に着替えを買い与え、作ったカレーを食べるように促している。

捜索の一線から外されている片岡たちは、独自に捜査を続けることにし、ナオトという男を卒業アルバムから見つけるよう、哲平に捜査協力を求める。

〜ナオトの部屋〜
辛い表情を見せるナオトのシャワーシーン

哲平が、ナオトという男は「伊藤直也」に間違いないという。片岡と敦子は「ナオト=伊藤直也」と、ターゲットを絞り始める。

〜入院中の由実の個室〜
片岡は由実に、誘拐犯に心当たりはないか質問する。真由と親しげな女性を見たことがあると言う。その相手は、夫と親密な関係にあった元看護師で、今は他の病院に移動したという橋本沙織という女性だった。

〜ナオトの部屋〜
政府や国武が全く動きを見せないことにナオトはイラつき始め、真由の母親のことを書いた内容の声明文を送りつける。

〜期限まで残り3日〜
ついに、「ナオト」こと伊藤直哉の過去が明らかになる。それは、国武氏の立ち上げた「ばらまき政策」が理由で、高校生の時に父親が自ら命を断ち、実の兄も去年、一家心中していたという、実に悲しい事実だった。天涯孤独である伊藤直也の生い立ちを知り、真由との孤独という共通点に気付く片岡班…。

〜ナオトの部屋〜
真由とナオトがパスタを食べる。
夜1人で苦しそうな表情をしながら薬を飲むナオト。別室で真由の泣く声が聞こえ、心配そうに部屋を見に行く。そばに近寄ると、寝たまま無意識にナオトの手を握る真由。ナオトは切ない表情を浮かべ、手を添えたままソファーの横で目をつむる…。

〜真由の学校〜
担任の早坂則夫に、真由がどんな子かと尋ねると「元々は普通の子だった」という返事が返ってくる。聞くと、授業で「破たんごっこ」をしたことがキッカケで、いじめを受けるようになったという事実を語る。「もっと真由に気を使うべきだった」と、うつむく担任の姿…。

〜ナオトの部屋〜
何も進展がない様子に、「私を誘拐しても無駄だったかもね」と強がる真由。ナオトは「母親に手紙を書け」と指示をする。

〜夜の病院〜
廊下の角で、敦子と医師に変装したナオトがぶつかる。ナオトは、以前車に乗っていくところを報道された刑事だということに気が付き、平静を装いその場から立ち去る。敦子は、由実の病室に着くと、ベットに真由直筆の手紙が置いてあることに気が付く。「元気だから」という内容だった。その手紙を預かり、敦子は病室を出ていく。

一方ナオトは、早足でその場から離れようとするが、発作が出てしまい歩けなくなってしまう。薬を飲もうとしたところ、後ろから一人の警官がやってきて声を掛ける。一瞬、驚いたナオトに対し、心配してくれるその警官は、急いで水を買ってきてくれる。その行為に、何かを感じるナオト。
 
〜再び病室〜
由実は、枕の下にあった、もう1枚の手紙に気付く。その手紙には「だいきらいなお母さんへ」という題で「さがさないで」「私は透明人間だったでしょ?さようなら…」ということが書かれていた。

〜《回想シーン・篠田家》〜
真由の手には落書きされた教科書。「お母さん」と声を掛けるが「頭が痛いから、後にして」と言い放つ由実。いじめられていることを、打ち明けられない真由の姿。

片岡と敦子は、橋本沙織の知り合いに会い、篠田との別れは円満ではなかったという事と、実はお腹に赤ちゃんがいたが中絶させられてしまったという事実を知る。

〜篠田家の前で〜
退院した由実は、娘の手紙に堪えていた。自宅の前に待ち構えていた報道陣に質問攻めにあう。由美から出た言葉は、誘拐犯の訴えに「心から同意している」「政治家に原因があった」「娘として謝罪をする」ということだった。その騒ぎに気付いた夫が家から飛び出し制止しようとするが、由実は「娘のために戦って何が悪いの?」と夫をはねのけ、テレビを通して娘に謝り「もう一度お母さんにさせて」と涙ながらに訴える。

〜ナオトの部屋〜
その姿をテレビで見ていた真由は、「会いたい」という母の言葉に涙する。その横に、目を潤ませるナオトの姿。

一方、片岡らが犯人の本当の目的の意味を感じ始め、ナオトの出方を見ることに集中する。

〜再びナオトの部屋〜
ナオトは計画の変更を真由に告げる。それは、「2人で海外に逃げるのではなく、お母さんのところに帰れ」ということだった。

〜《回想シーン・3ヶ月前》〜
「誰も自分のことを知らない外国に行きたい。」と、ナオトに言う真由。

〜再びナオトの部屋〜
真由:「難しい言葉を使ってごまかさないで。」
ナオト:「お前から逃げるのをやめたんだ。お母さんのところへ帰れ。」
真由:「ナオトと一緒にいたい!」
ナオトは癌が体中に転移していて、余命1年の宣告を受けていたこと、ずっと一緒にはいられないことを真由に告げ、同時に、病気になったから真由に会えたということ、会社を辞めて、心の奥に押し込んでいたことをブログに書き綴ったことで沙織と知り合ったことなどを伝える。

〜《回想シーン》〜
2人が秘密の場所で会うようになり、真由がいじめられていることに気付いたナオトは、家族にも相手にされない真由の孤独と自身が重なり、ほっとけなくなっていた。真由はナオトに「私を誘拐して、どこか遠くに連れてって」とお願いする。同時に、ブログも読んで知っていたと打ち明ける。

〜再びナオトの部屋〜
ナオト:「俺が俺のためにやったことだ。」「このままじゃ死ねないと思った。」「一人で行きたいんだ」
苦しそうに真由に話す。

一方、ナオトが辞めた会社に訪れた片岡は、伊藤直也が余命僅かで辞めた、という話を聞く。

〜再びナオトの部屋〜
明日登校しテストを受けること。誰に聞かれても「犯人の顔は知らない」と言うことを約束をする。

片岡は小田切と敦子を連れ、沙織の周辺とナオトの場所の特定を急ぐ。

期限当日。
〜ナオトの部屋〜
ナオトは真由に、お弁当を渡す。
ナオト:「忘れ物はないか?」
真由は四葉のクローバーの栞を手渡す。ちょっと女の顔を見せる真由…。
ナオト:「泣くな。」そう言って、病院に行った帰りに、水をくれた人の話をする。
ナオト:「警察や政治家や、この国を動かす人みーんな、あの優し警官みたいだったら、この国は良くなるのに…」と。

真由:「逃げてね、遠くに、綺麗なところに逃げて!」「行ってきます。」
ナオト:「いってらっしゃい。」
そう言って真由は、一人部屋を出ていく。

〜取り引きをする約束の場所〜
国武が車の中で防弾チョッキを身につけながら「誘拐犯に射殺命令を出せ」と、警察に偉ぶった態度を振りまいている。

〜片岡ら〜
沙織に再度話を聞きに行き、ナオトの計画の核心に近づく。
沙織:「あの人が勝手にやったこと。誘拐を本当にするなんて…。」「家族の悪口を言って、それだけで良かった」と、ナオトと真由は知っている者同士だったという事実をつきとめる。

〜誰もいなくなったナオトの部屋〜
捜査一課が、ナオトが買い取っていたという家を探し当て、今まで2人がいた部屋にたどりつく。置いてあったパンフレットから、犯人が海外に逃亡するかもしれないと、更に慌ただしく動き出す。

〜学校〜
登校した真由にびっくりする教師たち。大人たちから、捕まっていた場所・犯人の顔などの質問に「目隠しをしていたから分からない」と、ナオトと交わした約束通りの返事をし、両親と再会する。

片岡は電話で、「真由は伊藤の共犯者で、孤独を埋めてやりたかっただけ、それも残り少ない命を賭けて…」と、たどり着いた事実を伝える。 

一方、真由が学校に現れたという情報が、国武のいる車に電話で伝えられる。
国武:「それなら会う意味がない」と防弾チョッキを脱いでその場から立ち去ろうとする。

犯人が現れた!と、テレビで中継が流れる。それは、噴水のある池の中でナイフを持ったナオトの姿だった。

ナオト:「俺が革命係だ!」と、ナイフを自分の方に向ける。
ナオト:「国武!逃げるな!」
その場から立ち去ろうと、別の黒塗りの車に乗り込む国武。
ナオト:「孫一人、希望を持たせてやれない!」と、必死に叫ぶ。

〜学校〜
ナオトの姿をテレビで見ていた真由は「嘘つき…」と静かにつぶやく。
真由:「誘拐なんてされてない!私は一人別荘にいただけ。」「テストを受けたい!」と、ナオトをかばうように、周りの大人たちに訴える。

宮坂:「日本中が注目している」とナオトを、なだめようとする。
その場にいた若者:「年寄りばかり、優遇するな!」
ナオトは批判する若者にも、そうではないことを訴える。
ナオト:「若者たち!どうせ変わらないとあきらめるな!」「俺達が逃げちゃだめなんだ!幼い子たち、子どもの未来を救えるのは、若者たちなんだ!」

現場に片岡が到着する。
片岡:「お前が死んだら、あの子がかわいそうだろう!」「お前はもう孤独じゃないだろう!」「お前にも未来はある!」「世の中そんなに捨てたもんじゃないだろ?」

その言葉にナオトは、一人の警官に出会ったことで、そう思ったことを伝える。
「生きてる限り希望はある」
「お前たちが扉をこじ開けろ!」
「同じ過ちをくりかえすな!」
「その胸に誇りを持て!」

そしてナオトは持っていたナイフを胸に…。

駆け寄る片岡、「伊藤!」
テレビの前で、涙する真由。

片岡の胸の中で、真由からもらったクローバーの栞がナオトの手から離れる…。

静かな病院で、死亡確認をした医師(だろうか?)が片岡に、ナオトのすい臓癌について話す。それに対し片岡は「癌のことは書かなくていい。どうせ死ぬからと、思われるだけだろう。」と返す。

〜日が変わって警視庁〜
敦子は生活安全課に移動が決まっている。
片岡:「あっちが気の毒だ」「美人デカ、また戻ってこいよ。」と、別れる二人。

入れ違いに、移動してきた石崎学が片岡に元気よく挨拶する。石崎は片岡に「以前、犯人に苦しそうにしていたので水をあげたことがあり、逃がしてしまっている」ということを打ち明ける。その言葉で、ナオトが言っていた警官だと気付いた片岡は、「お前みたいな奴が、世の中を変えるのかも…。」「挽回しろ。」と温かい言葉をかけ掛けるのだった。

〜エンディング〜
誘拐するシーン(覆面姿に驚いた真由)。
ナオトがマスコミに流す真由の写真を撮るシーン(「演技し過ぎだろ」と、真由に突っ込むナオト)。
洋服を買いに出かけるシーン(部屋に鍵を掛けたドアを開けようした真由に、ナオト:「そんなにガチャガチャするな。」「いってきます」真由:「いってらっしゃい」とドア越しに言葉を交わす2人)。
洋服を買ってきたシーン(真由:「下着は持ってきてます。」)。
その他、真由が携帯で録画した、母と祖父の会話の盗み撮りが上手いことを褒めたり、ナオトの料理を褒めたりするなど、楽しそうに会話をしながら過ごすシーン。
警察に見られてもいい手紙と、お母さんだけに見せる手紙を書くことを告げるシーン。

そして、テストに関係なく勉強している真由を褒め「それは、生きる力になる。」と、ナオトが真由に笑顔で話すシーンが流れ、ドラマは終わる。。。

キャスト

平岡ナオト(誘拐犯)香取慎吾さん
篠田真由(人質)本田望結さん
今村敦子(捜査第一課特殊犯捜査係)仲里依紗さん

篠田由実(母)木村多江さん
篠田雄一(父)前川泰之さん

宮坂管理官(捜査一課管理官)宮川一朗さん
小田切刑事(捜査第一課特殊犯捜査係)遠藤雄弥さん
橋本沙織(看護師)MEGUMIさん

大谷哲平(大学生)高田翔さん

国武義和(元副総理・真由の祖父)山田明郷さん
石崎学(警官)北山宏光さん【Kis-My-Ft2】〈友情出演〉
藤井一課長(捜査一課課長)浅野和之さん
片岡晋太郎(捜査第一課警部補)杉本哲太さん

原作:八木圭一「一千兆円の身代金」(宝島社)
脚本:龍居由佳里さん
   小峯裕之さん

お役に立ったらシェアお願いします
スポンサーリンク
この記事のQRコード 土曜プレミアム『一千兆円の身代金』を見入ってみた"

ブー子