2007年, アメリカ, 108分
『ウェイトレス』〜おいしい人生のつくりかた〜
夫に束縛されず幸せになるには、友情の助けと自分の少しの決断力が必要だった?!
気になる劇中曲
『Baby Don't You Cry』
感想
ジェナが夫・アールからの威圧的な態度を受けるシーンでは、
2016年1月〜 フジテレビで放送されている広末涼子さんと内田有紀さん主演の〈木曜劇場〉『ナオミとカナコ』を思い浮かびました。ひどい夫・達郎役の佐藤隆太さんの演技がおどろしき、あのドラマ。
↑こちらのドラマでは、夫からの暴力も描かれていますが、
この作品では、主に精神的ダメージが強い感じです。
アメリカの片田舎でカフェのウェイトレスをしているジェナ(ケリー・ラッセルさん)は、自分の思う通りにしたがる、横柄な態度を取る夫・アールの子どもを授かったことを妊娠検査薬で知り、もうその生活から逃げられないと絶望的になります。同時に、新作のパイのレシピを思い浮べる彼女は、辛い時やテンションが上がった時、パイのレシピが思い浮かんじゃう程パイ作りの天才。その特技を生かして、今の生活から抜け出したいと、密かにパイのコンテストに出場し、自分のお店を出したいと考えていたのですが、何もかもダメなような気がしてしまうのです。そんなある日、産婦人科に行くと、担当のポマター先生と良い仲になっていくんですが、お互いに相手がいる身。今の生活や妊娠に戸惑いながらも、先生やカフェの仲間に支えられながらお腹のこと成長していく彼女の姿が描かれてます。
誰かと一緒に過ごすという事は、少なからず我慢はするけど、果たして、どこまでするべきか。
自分の気持ちを大切にしようとするジェナの行動から、何か学べることがあるかもしれません。
おまけ
※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
他人が一緒に過ごせば、少なからず我慢をすることは出てくるけど(自分はしてないっと言ったら、相手の方はしてるでしょうな)、どこまで合わせなければいけないという「ものさし」がある訳ではないので、その我慢のバランスは確かに難しい。
『ナオミとカナコ』に出てくる夫と違ってアールの場合、外でも家でも横柄な態度だというところが裏表なくて分かりやすい、気持ちの良いほどダメ男です。
ジェナも相手の機嫌を損ねると大変なのを知っているから、言わないし、彼のご機嫌をとる振る舞い方も上手。
人はそう簡単に変わることができないし、日常から抜け出すことも難しいし…と思っていると、何もしないで良いという気持ちになるけど、それはそう考えるからで、もしかしたらひょんなキッカケで、ポンって変わってしまうことかも。
出産後もモヤモヤしていた主人公のジェナが赤ちゃんを見て抱っこした瞬間にダメ夫に言い放ったシーンは、スッキリしました。
正しく、母は強しです!
そんなうまくいくのはドラマだけだよ、とも言えるけど、そうしようとするのもしないのも結局は自分次第ってことなのかな。
アールという男
「不自由はさせてないだろ?」とジェナの行動を束縛する夫、アール。
生活させてやっているのだから言うことを聞くのは当然だという考えの持ち主で、その言動は威圧的で、攻撃的で、見ていてハラハラするほどリアルで、嫌な感じです。
そういう方にこそ、分かってくれるお相手が必要かもしれないけれど、外から見ればその人はただの彼の犠牲者?
結局、赤ちゃんを抱いたジェナには愛想を尽かされてしまいますが、すんなりジェナのことを諦めてくれるのでしょうか。
その後の彼の行動が心配です。
心に残る台詞
☆一秒も人生は取り替えできないわ
☆君は自分の良さを知らない
☆子育てが地獄だなんて誰も言わなかった
☆2人でたくさん楽しいことしましょ
印象的なシーン
☆オープニングのお菓子を作るシーン
☆赤ちゃんを生むまでと産んでからのシーン
☆黄色いドレスを着てパイを作りながら歌うシーン
☆ラストシーン
観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた
もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…
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ブー子