(更新 2016.01.28)

8点『やかまし村の春・夏・秋・冬』日常ってすばらしい

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1987年, スウェーデン, 86分
何でもない日も、気づいた時からスペシャルな一日に

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気になる劇中曲

スウェーデン語で歌ってる『キラキラ星』
『ソーミーファソミ』って曲
(↓楽譜にしてみました)

感想

夜中に観ようとし、一時断念した作品。
事件もなーんにも起こらない、そばで彼らの生活を見守っているかのような優しい雰囲気が心地よいです。

やかまし村には赤い屋根に赤い壁、白い窓枠のついた3件の家があり、それぞれ両親と暮らす子どもたちが住んでいます。
真ん中の家にはリサ(リンダ・ベリーストレムさん)とお兄さんのラッセ(クリストビン・ディクソン・ヴェンデニウスさん)とボッセ(ヘンリク・ラーションさん)。北(左側)の家にはアンナ(アンナ・サリーンさん)とブリッタ(エレン・デメリュースさん)。そして南(右側)の家には、オッレ(ハーランド・レンブルさん)と小さな妹・シャスティン。みんな兄弟姉妹のように仲良しで、日々楽しく暮らしてます。夏休みが終わり、秋が過ぎ、待ちに待ったクリスマス。そして、新しい年を迎え、春が来る…。そんな日常がゆったりと流れていきます。

風景がとってもキレイです。
そのキレイな自然と、回りにいる人と接していく中で、子どもたちが様々なことを経験し、いろいろなことを感じながら過ごしていく物語。そんなあたり前のような、特別なような、日常のほんの1部分を見ることで、一日一日が大切な日々なんだということを実感させられます

シャスティンはもはや小さな大女優。おすすめは、日本語吹き替えよりも字幕版ですね。子ども同士のやり取りが、リアルに感じられること間違いなしですまるでドキュメンタリー映画を観ているかのようなナチュラルな演技に癒されます

子どもたちが発する言葉や、何でもない行動が自分と重なるなど、身近な生活が映し出されたストーリーに心がじんわりと温まるエピソードが満載。1986年公開の『やかまし村の子どもたち』の続編であり、原作・脚本は、スウェーデンでも人気の作家アストリッド・リンドグレーンさん。監督は『ロッテちゃんシリーズ』でもお馴染みのラッセ・ハルストレムさんです。

毎日忙しくしている大人のみなさんに、優しい音楽と豊かな自然のプレゼント。
ゆっくりとした時間を過ごしたいあなたにぴったりの作品です。

おまけ

※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。

かつての自分?
雪が降ると、赤いお家が更にかわいくなる「やかまし村」。
雪が降った朝に外を見てウキウキしたり、新年を迎える日は遅くまで起きてワクワクしたりする子どもたちの姿。
その他、みんなで「だるまさんが転んだ」のような遊びをしたことや、「ごっこ遊び」でいろんなモノになりきって遊んだことなど、気付けば、彼らは、かつての自分なのではないかとすら感じます。

この作品でステキなのは、演技が自然だということ。
エイプリールフールのシーンや復活祭のシーンの子どもたちの笑いは、演技を越えてこちらまでつられて笑ってしまうほど。抜歯のエピソードや、妹の世話をしたくても牛の世話で手が離せなかった兄のオッレがしびれを切らせて助けに来たシーンなど、どれもこれも微笑ましい話ばかりです。

見守る大人たちの姿
笑顔で過ごせる子どもたちの近くには、笑顔で、時に厳しく接する大人たちの存在あり。

・みんなの「おじいちゃん」
クリスマスでは、目の不自由なおじいちゃんのためにみんなでクリスマスツリーを飾り、見守っている前でみんなで踊ります。伝統が受け継がれていくってこういうことなんだなぁと、感動してしまいました。季節ごとのイベントを子どもたちと一緒に楽しむことが、いかにステキなことか!おじいちゃんは今までたくさん経験してきたのだと話すシーンでは目頭が熱くなります。

・学校に行く途中に住んでいる「怖い靴作り」
いろいろな考えを持った人がいることや、優しい言い方をする人ばかりでないことなど、人の免疫をつけるという意味では、実はとっても必要不可欠な人ではないかしら。しかも彼は、話し方がぶっきらぼうなだけで実は優しい人だったりするんです…。

・魅力的な笑顔の「先生」
エープリルフールで騙されても一緒に笑い、学校に子どもが突然羊を連れてきても笑顔で対応する学校の先生がステキ。笑われているけど、決してバカにされているわけではないところ。一緒になって笑い合う姿に、子どもの目線になるというのは、こういうことかもしれないと思わずにはいられません。

スウェーデンの1年が見られる!
スウェーデン(田舎)での、春・夏・秋・冬、それぞれの景色や、過ごし方が垣間見れます。
吹雪のシーンはさすがに、人工感が否めませんが、日本と違った風習を見られるのがいいんです☆

「おかゆの中のアーモンドを探します。」
ミルク粥のお話はスウェーデンの町を舞台の参考にしたとされるコチラの作品でもありますね。裏情報では嬉しいエピソードがいっぱいです。
→映画『魔女の宅急便』について書いた記事はこちら

の、ひとりごと全集
「スウェーデンだと夏休みが終わる頃には景色が秋めいてるんだね〜」
「スウェーデンの人もやっぱり傘ささないのかね?」
でした。

心に残る台詞

☆「クリスマスツリーが見れなくて残念ね」「心で見えてるよ」
「踊りが踊れなくて残念ね」と膝の上で話すシーンにジーン

印象的なシーン

☆家や自然の風景、湖畔に映る景色や紅葉
☆新年がまるでモノかのように思って外を見て待っているシーン
☆鉛の占い
☆エープリルフールの日
☆シャスティンの子守
☆ポントス(羊)の話


観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった(観るタイミングにもよるかな…)
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)


もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…

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