(更新 2015.10.21)

6点『アントキノイノチ』生きる意味を考えてみる

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あらすじ
高校時代の出来事で、心を閉ざした永島杏平(岡田将生)。3年後、父の勧めで遺品整理業の会社に入り、先輩社員の佐相(原田泰造)、ゆき(榮倉奈々)と共に、仕事をこなしていくことで、様々なことを感じながら成長していく・・・。

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心に残る台詞
☆知っているのに 気付いていないふりしているだけなんだ
☆ボクたちそれでいいの?
☆やっぱりアトなんて消えない

印象的なシーン
☆片付けるシーン
☆山のシーン
☆学校のシーン

感想
誰も生活しなくなった部屋に残る「生きたアト」を片付ける仕事、『遺品整理』をする主人公を通し、生きる意味を考えさせられる作品です。ただし、落ち込んでいる時に見るのは、少々キツイ内容かもしれません。

遺品整理で訪れる家は、まるで、本当にそこで生活をしていたかのようなリアルさがあり、目をそらしたくなる程です。本来、家族や親族が行なうであろう作業は、現実でも、このような代行業者にお願いするケースが、たくさんあるのでしょう。堀部圭亮さんが演じる「理不尽な客」も、実際にたくさんいるんだろう、などと考えてしまいました。(←ひと昔前に、勝俣州和さんと「K2」というお笑いコンビを組んでいたことが嘘のような…、嫌な役がとてもハマってます。)

もう1つ、リアルに映し出されているのが「高校のシーン」。主人公・永島と、同じクラスで同じ山岳部員の松井の言動は「自分が目立ちたいから?」それとも「誰かをターゲットにしていないと安心できないから?」そんな精神的に未発達でどうしようもない生徒の役を、松坂桃李さんが演じています。その他、職員のドタバタ感、同級生やその場にいる生徒の、何も言えない・何もできない無力さや、その年頃特有の空気感が、見ていて遣る瀬ない気持ちになりました。

人生は始まりも終わりも1人です。良いアトも、嫌なアトも残るかもしれないけれど、無関心や、その時のノリで自分を見失いがちな時に、永島を思い出せば、自分に喝!が入ります。ゆき との出会いは、お互いにとって、どれだけ救われたかと思うと、この結末は寂し過ぎました。

ひとりごと内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
高校時代の雰囲気は、本当に堪えます。
「感想」でも触れましたが、松井の行動や、その他の生徒("友達"とは表現したくない)、そして教師の判断力に、正直イライラしました。山を下りる時、ただでさえ危険な道を、疲れている松井と、2人の関係に問題がある永島と、2人だけで行かせるとは、どういうこと?周りにいる部員が何も言えないって、…。事件があるごとに、わめきながら走ってくる教師の姿が情けなく、事を荒立てているのは、その場の状況が分からない大人なのだ、ということが際立つシーンでした。


観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった(考えさせられます)
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた


もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…

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