2011年,アメリカ,146分
きっかけは暴露本
あらすじ
黒人差別が色濃く残る1960年代のアメリカ・ミシシッピ州。大学を卒業し地元に戻ってきたばかりのスキーターは、作家になる夢を胸に、新聞社で働らき口を見つける。家事のコラムを任され、さっそく友人宅のヘルプ(メイド)のエイビリーンに相談にのってもらうが、雇い主からの差別的な扱いを受ける彼女たちの姿に違和感を感じ、「メイドの視点」からの話を世間に伝えたいと考える。初めは周囲の目に怯え、話すことを拒んでいたエイビリーンだったが・・・。
感想
代々「ヘルプ」の家系に生まれ育った黒人中年女性エイビリーン(ヴィオラ・デイヴィスさん)と、作家かジャーナリストになるという夢に向かい、タブーの世界に切り込む若き女性スキーター(エマ・ストーンさん)の姿に感動…と言いたいところですが、「どうだ感動するだろう?」的なテイストのストーリーと演技にちょっと冷めた目で見てしまってました
上流階級の白人の家で働く黒人ヘルプたちにが本心を語るということは、仕事がなくなること以上に命も狙われ兼ねない行為だというのは伝わってくるのですが、特に緊迫したシーンはなく、むしろ少しおどけたエイビリーンの親友ミニー役のオクタヴィア・スペンサーさん(アカデミー賞助演女優賞受賞)のドヤ顔演技にクスリとさせられます。
ヘルプが内心を語るその内容も、語るシーンが映されるだけで話は見ている側が想像することの方が多く、印象深いのは「トイレ事情」のことだけです。
NYタイムズ紙書籍ランキングNo.1のベストセラー小説だという原作を読まなきゃダメかしら?
サブタイトルの意味は読み解くことはできませんでしたが、字幕と日本語吹き替えの2度見たことで、ようやくスキーターの置かれた立場などが頭に入ってきたブー子でありました。
おまけ
※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
ヘルプに対してだけでなく、友人に対しても差別をする人が、アフリカへの慈善事業だといってチャリティーイベントを開催する、上流階級の白人社会。
そのような同い年の女の子たちは、すでに結婚し、出産ラッシュを迎え生活している中、「私はライターになるの」と夢を追うスキーターは、異色であり現代女性の先駆け的なキャラクターです。
ようやく出会った初めての彼も、理解がある人なのかと思ったら、予想を反して頭が固いし・・・。
結局、彼女はNYに旅立つようになっていたのかという、とんとん拍子に話しが進んでいくストーリーは、見ていて爽快感すら覚えます。
しかし2時間強の作品とはいえ、「ヘルプの待遇」の他、「夫のDV」「友人へのいやがらせ」「夫婦関係の問題」「政治的要素」など、いろんな話しを詰め込み過ぎた感が否めません。
お母さんが末期ガンだったということも、危うく見落とすところでした。
「病気」と言ったり、カツラをつけたりするシーンは確かにあったけど、何度か見ないと分からないほど元気なお母様なので、ラストまでジョークにしか思っていませんでした。思いの外、重大なポイントだったので、ビックリです。
さりげなく、親子の愛もテーマだったということに気付かされる1本でした。
心に残る台詞
☆自分を憐れむのはおやめなさい それこそブサイクですよ ”ブサイク”は心の中に育つもの イジワルで人を傷つける男子そっくり
観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた
もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…
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ブー子