9点『クリーン』変わるのも自分次第

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2004年, フランス・イギリス・カナダ , 111分
息子と一緒に住むために人生どん底からのスタート。

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あらすじ

幼い息子がいるエミリーは、カナダのバンクーバーに住む元人気ロック歌手であるリーの両親に息子を預け、彼の再ブレイクを信じ、ロンドンで活動していた。しかし、思うようにレコード会社と契約を結ぶことができぬまま、互いに薬物に頼る生活を続け、リーは命を落としてしまう。エミリーは6ヶ月の服役を終え、彼との思い出や世間の目から逃れるようにパリに移住するが、今のままでは息子と一緒に住めないことを思い知り、再び息子と暮らせるように奮闘する。

キーワード

☆依存
☆再出発

感想

楽な方に流されやすいという人間の弱い部分と、妥協を許さないという性格を併せ持った主人公が、少しずつ変えよう、変わろうとする姿に心打たれます。

この、何事にもストレートな主人公、エミリー役を演じるのはマギー・チャンさん。
まるでドキュメンタリーを見ているような自然の演技は圧巻です!この作品でカンヌで主演女優賞を受賞しています。

そんな感情的なエミリーとは正反対な義父…といっても彼とは結婚していなかったので「内縁の夫のお父さん」というのが正しいのですが、このアルブレヒト・ハウザー(ニック・ノルティさん)がまた、とっても魅力的な人物なのです。

まだ仕事もしっかり決まってなく、不安定なエミリーに「信じるかどうかは関係ない」と一見突き放すような言葉を放ちつつ、彼女の力になろうと話すシーンなどでは、心がじんわりと温かくなりました。

うまくいかない時、逃げたくなる時こそ、本気で苦しんで、本気で悲しむ必要があるということに気付かされます。
人間は何かに依存しながら生きていく弱い生き物だけど、信じる強さも持っているんだよと言われているような人生への希望を感じることができる結末、ホンワリと心が温まるステキな作品でした。

登場する気になるパリ
☆350番バス
☆ヴァンセンヌの動物園

心に残る台詞

☆子どもはすべてを見抜いてる
☆物事をはっきりさせながら話をしましょう
☆人間は変わるものだと信じてる 自分が望めばな
☆生活が順調なときは なんでもできる だが難しい時の決断こそ 大変だし大切なんだ

印象的なシーン

☆メトロからクスリの箱をポイポイ捨ててしまうシーン
☆動物園でジェイとエミリーが本音で話すシーン
☆ジェイが荷物を取りに行っている間、エミリーとアルブレヒトが話すシーン
☆電車の中でサンフランシスコに行けず落ち込むジェイにアルブレヒトが何も言わずに見守るシーン
子どもが辛い時に必要なのは言葉だけではないのですよ。


観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた


もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…

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