2009年, 日本, 135分
アニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』の実写映画化
あらすじ
仲良しのクラスメイトがいじめられていても、助ける勇気が持てない小学生の川上真一は、ある日、いつも立ち寄る「川上の大クヌギ」の下で悩んでいた時、古い文箱と手紙を見つけ、突然気を失ってしまう。目を覚ますと、そこは武将たちが戦う戦国時代。そこで、又兵衛という「鬼の井尻」の異名を持つ強い武士と、何度か夢で見たことがある廉姫と出会う。
気になる劇中曲
「名もなき恋のうた」
キーワード
☆タイムスリップ
☆戦国時代
感想
時代を越えて繋がる不思議な縁の話を、アニメ版のよいとこが壊されることなく、最後まで楽しく見ることができました。
全体には、クレヨンしんちゃんならではのコミカルさが抑えられ、現実にいそうな家族のひと夏の出来事と、ちょっと意気地なしの男の子の成長記といった感じ。
『戦国大合戦』が大好きで見る度泣けるというブー子は、先入観を持たずに鑑賞するというのが難しかしかったです。どうやっても比較した見方になっちゃいました。
→映画『クレヨンしんちゃん戦国大合戦』について書いた記事はこちら
監督は『ALWAYS三丁目の夕日』の山崎貴さん。
又兵衛役の草なぎ剛さんも、廉姫を演じた新垣結衣さんも、イメージと合っていて、お2人ともとっても素敵でした。
大沢たかおさん演じる大倉井高虎の存在もアニメ版より存在感がパワーアップ!
ただ実写版になると、「なぜ、この家族が選ばれたのだろう?」「訳も分からず過去にタイムスリップしてしまったら恐怖だろうな」「タイムスリップした後、家族の記憶はどうなるのだろう?」といらぬ疑問が沸き上がってしまうので…、やっぱりアニメはアニメのまま見るのが好きです
おまけ
※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
戦の最中、時代にそぐわない車が人の間をブ〜と駆け抜けるシーンはおもしろい!
だけどやっぱり気になりました。
アニメ版と実写版の違い
・”野原しんのすけ”ではなく”川上真一”など、キャラクターの名前や年齢、性格が少しずつ違う
・川上家は父と母の三人暮らしで、車はでこぼこ道でも問題なく走れるゴツイ車に乗っている
・住んでいるのは「さいたま」の街ではなく、小学校も自転車で通う緑いっぱいの田舎町
・タイムスリップする場所は家の庭ではなく、キーポイントの「川上の大クヌギ」の所
・廉姫の夢は一家全員ではなく真一だけが見ていて、鼻の下は伸ばしてない
・天正二年のことは図書館ではなくインターネットで検索
・又兵衛の家で世話をしてくれるのは友達みたいな夫婦と武士?の息子で、一緒に家でカレーを食べる
・お父さんが写真家なので、写真や携帯電話の動画がたくさん登場する
・しんちゃんと又兵衛が約束を違えないように刀を鳴らす「金打−キンチョウ−」するシーンがない
・又兵衛は青空侍ではない
などなど。
エンドロールで映しだされた、物語中に撮影された武士が楽しそうにしている写真や携帯動画は、その時代のものではないと分かっていても、何とも言えないものがありました。
戦国時代に、自国の大将とその国を守るために、命を掛けて戦っていた、たくさんの名も知られてない人がいた…。今では、彼らの名前どころか、その国すら残っていないけど、そこで生きていたという証のようなものが、大クヌギの木のように残っているのかと想像すると、感慨深いものがありました。
そういえば、又兵衛が戦に向かう前に、真一に「もしものことがあったら廉姫に…」と写真を託していたけど、その戦が始まったら車に乗って城を出る(未来に戻る)はずの真一には、「もしものこと」を知るのは無理ではないかな?もちろん家族で戦に加勢し、寂しいけど約束を守る結果になってしまったけど、あの時代に写真があったという証拠が残ってしまうではないか?!いや、考え過ぎか。
心に残る台詞
☆俺はもう 逃げるのは嫌なんだよー
印象的なシーン
☆家族で助太刀するシーン
観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた
もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…
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ブー子