(更新 2016.06.01)

5点『フォーリング・ダウン』問題は運?それとも性格?

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5月24日(水) 午後ロードにて鑑賞
1993年, アメリカ, 118分

「『フォーリング・ダウン』する男、ディ・フェンス」
※内容はラグビーとは全く関係ありません。

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あらすじ

ロサンゼルスのハイウェイで渋滞に巻き込まれたディ・フェンスは、イライラに耐え切れず車を乗り捨てその場を立ち去っていく。ディは電話を掛けるために小銭を得ようと、店に入るが、些細なことで店員と言い争いになりバットで大暴れ。その後、休憩するために立ち寄った広場ではチンピラに脅され、争いに発展。不愉快な事が続き、徐々にエスカレートする彼の怒りは留まることを知らず、ついに街全体がパニックに陷っていく…。

キーワード

☆猛暑
☆離婚
☆解雇
☆怒り爆発

感想

※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
どんどん状況が悪化していく展開にゾッっとしました。

身の周りに起こる不愉快なことから、イライラを爆発させていく異常な心理状態の主人公ディ・フェンスをマイケル・ダグラスさんが演じています。演技が自然すぎて怖いです

店員が護身用においておいたバットがディの手に渡り、まるで『わらしべ長者』の藁のように次々とパワーアップした武器になっていくところや、悪いことが数珠繋ぎに起こるところが、この作品の嫌〜で凄いところ。

ただ、これは何が原因なのかを考えさせられます。
それ以前に、彼は「妻も子どもも愛している」けど、「相手のこと(気持ち)を考えられない」という、ちょっと困り者。そうなんです、元妻の自宅でビデオを見返すシーンで「子どもが幼い時にもう既に彼の性格がちょっと異常なところ」に気付かされ、見ているコチラの意識が一転させられてしまうのです。

前半では、「たまに嫌なことが立て続けに起こって落ち込んだり、些細なことが気になってイライラしてしまう日ってあるよね〜」「しょうがないと思ってやり過ごせる日もあれば、そうじゃない時もあるある〜」…なんて、軽く思いながら見てたのに、中盤から「こんな考えの人とはどう接したらいいの?」と、訳が分からなくなっていくのです。

付き合っていた頃や結婚したての頃には舞い上がって気付けないことが、時間が経つにつれ、相手との間に生じる違和感が耐え難くなっていく。もちろん相手の言いなりになっているのはおかしいけど、あなたは私(たち)の気持ちを考えられないから「さようなら」というのも違う気もするのよね。

だけど、裁判所に近づき禁止令が出され、本人同士だけではどうしようもない状態になっている時点で、もう冷静に話し合うことができない関係ではありませんか。
この妻と子どもは、彼からずっと逃げまわらなければいけない、まさかのストーカー夫のお話だったのにビックリさせられる訳です。

法や警察にも解決するのが難しい問題が山ほど詰まったストーリーに、ところどころシリアスなシーンなのに何故か笑っちゃうおもしろいシーンがありなので、そんなに暗くならず見られるのが不思議です。

とりあえず、「思う通りにならない」とプリプリ怒っていたら、いいことも逃げていっちゃう。「笑う門に福来たる」の気持ちでまいりましょ。

ここでちょっと、ブレイクタイム。

彼の身に起こることは、誰の身に起こってもおかしくない事ばかり。
次の中で、イライラすることはいくつありますか?

下記の状況 イライラする?
高速道路が工事のため渋滞にハマり動かない Yes No
暑いのに車の窓が壊れて開かない Yes No
近くの子どもがうるさい Yes No
他人の視線が気になる Yes No
お店で両替をしてくれない Yes No
何かを買わなければいけないのに、いざ買おうとしたら他の店より単価が高かった Yes No
広場で休んでいるだけなのにチンピラに絡まれる Yes No
カバンを渡せと脅される Yes No
モーニングセットが食べたかったけど時間が3分過ぎていたから注文できなかった Yes No
おいしそうな写真とは違うハンバーガーが出てきた Yes No

☆ブー子の勝手に診断結果☆
Yesの数が
0〜3個 イライラせず何でも笑って吹き飛ばせるあなたはステキです。
4〜6個 ディにはまだまだ程遠いです。人の失敗にちょっと過敏になってませんか?
7〜9個 ストレスが溜まっていますね、お疲れ様です。深呼吸してみませんか?他人との違いも少しずつ許せる気が出てくるはず。
 10個 ディ化しているようです。。。

子どもの誕生日に参加できず、仕事もクビになってしまったディにとってどれもこれも我慢できないこと。「だからといって、他人を傷つけなくてもいいのに」と思えたら、まだまだディにはなりません。

出演
・元妻ベス(バーバラ・ハーシーさん)
・幼い娘を亡くし、妻のために定年前に退職する刑事のブレンダーガスト(ロバート・デュバルさん)
・ブレンダーガストの同僚サンドラ(レイチェル・ティコティンさん)
・ミセス・ブレンダーガスト(チューズデイ・ウェルドさん)

印象的なシーン

☆ハンバーガーショップのシーン
「写真と実物が違うと思う」と正直に手を上げる男の子
☆水鉄砲がピュッ!


観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう(にドキドキ)
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた


もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない(このような内容は一度で大丈夫です)
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…

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ブー子