2011年, イタリア・フランス, 97分
イタリアの小さなヴェニスと言われる漁師町・キオッジャで出会った2人の儚く切ない出会いと別れのお話
感想
「あなたを温める灯りは必ずある」というキャッチフレーズに納得。ゆったりと流れる時間の中に、決して優しくはない現実がリアルに描かれています。
シュン・リー(チャオ・タオさん)は、息子をイタリアに呼び寄せるために、洋服工場で働きながら借金を返している。ボスに言われるまま、キオッジャというラグーナ(潟)に浮かぶ小さな漁師町に移リ住み、「オステリア」というカフェで働く事になる。ツケで飲みまくる地元の男たちから軽くあしらわれながらも、強く生きるリー。そんな彼女と話すうちに、その店に通うおじいさん・ベーピ(ラデ・シェルベッジアさん)もまた、徐々に心を癒されていることに気付くのだが、、、というストーリー。
返済のメドが見えぬ借金や、遠くに暮らす息子のこと。
先が見えず、終わりの見えない生活に、不安だった2人の心が癒えていく様子に見入ってしまいます。
一方はお客、一方は国外者だと、一線を引こうとする仲間内のわだかまりのような変な空気も分からなくはなく、すぐに理解し合うことのできないような問題や、目を逸らすことができない問題も盛りだくさんだ。
不安をあげたらキリがないけど、他人の優しさに触れた時、良い映画に出会えた時に、なんだか心が和らぐものなんですね。はい。
おまけ
※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
漁師やポエムという共通の話題、中国の話や写真を通し癒されていく歳の離れた2人の様子。
ラグーナに留まってしまう海の水の話。
灯篭流しのシーンや、海に浮かぶ小屋でのシーンなどが印象深い。
備忘録
・リド島からベネチア
・潟は女性名詞、海は男性名詞
心に残る台詞
☆明日何もすることがなかったら どうする?
印象的なシーン
☆漁のシーン
☆子どもの世話に困る夫の姿
☆海に浸かる町
☆海の上の小さな小屋
☆詩人の祭りを、灯火が橋の下を通り過ぎるシーン
↑心のすれ違いが表れています
観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた
もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…
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ブー子