2007年, 日本, 122分
名古屋テレビ開局40周年記念作品
無実の罪で捕まり、知ることができた大切なこと…
感想
江戸時代。幼い頃から経師屋(ケイジヤ・屏風や障子の表装)に、住み込みで働いていた英二と「さぶ」。ある日、英二がお得意先で、身に覚えのない罪により捕まってしまう。人間不信になり復讐を考える英二だったが、何度も面会にくる「さぶ」や周りにいる人によって、少しずつ気持ちが動かされていく…。
どうやっても消えることはない、捕まったという事実。
「もう幸せになんてなれない」と自暴自棄になってしまう英二の気持ちが痛い程伝わってきます。
しかし、こうなってしまったのは、ある人の軽率な考えから…。
それがあったからこそ気付くことがあるのも事実。
「苦労は買ってでもしろ」ではないですが、物事の一つひとつに意味があると考えさせられます。
真っ直ぐ過ぎる性格でケンカっ早い英二役に、演技派俳優の藤原竜也さん。純真無垢な心の持ち主で、幼馴染の英二のため、彼のことを想う「おすえ」のために動く「さぶ」役には妻夫木聡さん。その他、二人のことをよく知る「おのぶ」役に田畑智子さんと、英二を深く愛する「おすえ」役に吹石一恵さんが出演されています。その他にも、公平な目で英二たちを見守るお役人さんに沢田研二さんさんが出演されている姿にビックリしやはり、癖のある役がハマっている?!堀部圭亮さんの演技に注目です。
騙し、騙され、疑い、信じる。人が人を想う様々なカタチが、たくさん詰まった作品です。
おまけ
※内容に触れていますので、知りたくない方は飛ばしてください。
金襴の布を盗んだと濡れ衣を着せられ、番屋から石川島の人足寄場(ニンソクヨセバ)という収容所に連れて行かれる英二。その他、吟味役など、江戸時代の独特の言葉がたくさん使われているので、辞書を片手に見てました…
英二が真実を知った後の気持ちは、ん〜〜〜っ、辛いあれだけ復讐を考えていたのに、留まれたのは、やはり友人の気配りあってこそ?それでも、待っていてくれたと思えたのかどうかは分からないが、それより何より「おのぶ」の気持ちがとっても痛々しかったです。
心に残る台詞
☆堪え性の無いものは損をするぞ
☆どんな人間だって一人ぼっちじゃ生きていけない
印象的なシーン
☆人は忍耐が肝心だと殴った後に言うシーン
☆父娘が英二に頭を下げるシーン
☆英二とさぶが抱きあうシーン
観てよかったか?
5点 大変良かった!
4点 良かった
3点 ふつう
2点 ん~~~
1点 所々寝た(とばした)
0点 見るのを止めた
もう一度観たいか?
5点 もう何度も観てる
4点 観たい
3点 観るかも
2点 何とも言えない
1点 できれば他の作品を
0点 記憶から末梢したい…
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ブー子