ベスト16の、第3回戦目がスタートしてる『第97回全国高校野球選手権』の結果です!
1試合目 早稲田実業(西東京)VS 東海大甲府(山梨)
『育成功労賞』の表彰式
2試合目 鶴岡東(山形)VS 花咲徳栄(埼玉)
3試合目 東海大相模(神奈川)VS 遊学館(石川)
4試合目 作新学院(栃木)VS 九州国際大付属(福岡)
1試合目 「早稲田実業 」8 対 4「東海大甲府」
早稲田実業がベスト8進出を決めました。
1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
早稲田実業 | 1 | 0 | 3 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 8 |
東海大甲府 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 |
★得点シーン★
1回表
1番山田君がショートへのヒット、これをピッチャー前のバントで送り、3番清宮君のデットボールでランナー2人に。その後フライを取られ、2アウト1・2塁で、5番金子君のレフト前ヒット!まずは1点。先制点を上げます。
1回裏
ショートゴロの後、2番福武君がライト越えの3塁打で1アウト3塁に。3番角山君の2塁ゴロで、3塁ランナーがホーム帰り1点。1対1の同点に追いつきます。
3回表
2番玉川君がライト前ヒット。3番清宮君がライトを越えるHR(大会第19号)で2点追加、続く4番加藤君がライトのポール際への、ソロHR(大会第20号)!!4対1と点差を広げます。
4回表
2塁ゴロ→9番渡辺君がライト前ヒットを放ち、1番山田君の時、二盗に成功。ここで山田君がセンターへのタイムリーヒットを放ち、2人の活躍で1点を返します。
5回裏
2塁ゴロ→9番飯塚君がレフト前安打。→2塁ゴロで2塁をアウトにされるも、2番福武君が、レフト左側へのヒットを放ち、1塁ランナーが三塁に、送球の間にバッターも2塁に進みます。2アウト2・3塁の時、3番角山君の2塁ゴロで、3塁ランナーが生還、また、野手が取りこぼしてしまうエラーの間に、2塁のランナーが生還し、2得点を返し、5対3と2点差に縮めます。
6回表
3塁フライ→8番松本くんがショート内野安打、9番渡辺君がピッチャー前に放った打球は内野安打となり、1アウト1・2塁に。1番山田君がショート内野安打→ライトフライとなり、2アウト満塁の時、次の打席に立ったのは、3番清宮君。その姿は、既に貫禄があります。東海大甲府はタイムを取って、笑顔でピッチャーを盛り立て、再び守備位置に戻ります。4球目、チェンジアップをすくい上げるような形で打った球は、ライト線フェンスへ当たり、3塁・2塁ランナー、そして1塁ランナーがホームにすべて帰って、3点追加の8対3に!4番加藤君もショート安打で塁に出ますが、5番金子君の打球にキャッチャー追いつき、ランナーを1・3塁に残しての3アウトチェンジとなりました。
6回裏
5番松岡君、6番五十嵐君、ともにセンター前ヒットを放ちノーアウト1・2塁。7番宮川君もライト前ヒットで、ライトが少し球を弾いてしまっている間、ランナーが帰って1点、8対4にします(ヒットとエラーの記録です)。ノーアウト1・3塁になり、間合いをしっかり取るピッチャー。次の打者で三振を取って1アウト。9番飯塚君の時、けん制球が少し逸れますがランナーそのまま、飯塚君が打ったピッチャーゴロを、しっかりキャッチし、3塁ランナーを目でけん制してから、1塁に送球、アウトにします。1塁ランナーは2塁に進み、2アウト2・3塁です。1番高部君の打球はセンターには抜けず、ショートがしっかりキャッチ。1塁に送ってアウトと、これ以上の加点を許さず、8対4と、見事なセーブを見せた早稲田実業でした。
★印象的なシーンなど★
7回表
センターフライ。代打、期待の田口君のフォアボールでの出塁。8番松本君が送りバント成功。9番渡辺君の時、ここで打撃妨害(=振ったバットがキャッチャーのミットに当たって)での出塁があり、2アウト1・2塁に。1番山田君のセンターヒットになりそうな打球を、センター高部瑛斗君のダッシュでスライディングキャッチ!!ナイスプレーです!
8回表
センターフライで1アウト。3番清宮君の初球打ちで、ライトへの2塁打。4番加藤君が1塁ゴロで、ランナーが3塁に進むと、5番金子君のライナーの打球をショートを守るキャプテン五十嵐誉君の、右斜めへのジャンピングキャッチ!!タイミングばっちりです☆失点を防ぐ見事なプレーでした。
8回裏
3塁ゴロ→三振→三振と3人に抑え、好投が際立つ、リリーフのピッチャー背番号10・上條哲聖君。9回裏には、1球投げるごと、拍手を送る3塁側アルプススタンド。ベンチからも「ナイスボール!」との声援が飛び交う中、センターフライで打ち取り、この回、一人も出塁させることなく3アウト!10時15分試合終了です。
通常8時のところ、長蛇の列で6時25分に開門し、6時40分ころには満員だったいう甲子園球場。6時代の電車も、6本追加とのことで、普段入ることのないホームに、電車が入る姿を見ようという、鉄道ファンの方もいたようです。
テレビ画面から、昨日の曇空が嘘のような、晴天が見えます。浜風も吹いている中、行われた、第1試合。2つのファインプレーもあり、健闘した東海大甲府。そして「打ったら続く、ダメでも送る」という形が徹底していた早稲田実業の攻撃力が光った試合でした。
早稲田実業、16本のヒットで勝利を掴み、4回戦へと勝ち上がります!!
2試合目 「鶴岡東」0 対 1「花咲徳栄」
花咲徳栄が4回戦進出を決めました。
1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
鶴岡東 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
花咲徳栄 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | ☓ | 1 |
★得点シーン★
7回裏
4番大瀧君がレフト前ヒット、5番里見君のピッチャー前送りバント成功でランナーを進め、6番楠本君がショート内野安打。7番笹谷君の打球は守備を抜け、センター前のヒット!ついに1点が入りました。ノーアウト1・2塁。ピッチャー前ゴロをダブルプレーで、追加点とはなりませんでしたが、この1点が、初の8強進出の鍵となりました。
★印象的なシーンなど★
4回表
右中間を破る2塁打の後、次のバッターがピッチャーゴロを打ちますが、2塁ランナーはスタートできず、2塁に留まり1アウト2塁。その後、レフトフライ→3塁ゴロとなり、得点に繋げられず。この試合で、1点を取ることの難しさが、よく伝わってきた回でした。
5回表
デットボールで出したランナーを、次の打席の時、キャッチャーがけん制。送球が早くコントロールもばっちり!1塁ランナーをアウトに。その後もフライで打ち取り、ランナーを緩ない、守備の強さを見せた花咲徳栄でした。
鶴岡東も、3塁に残塁のまま、3アウト…と、得点を得られそうなところまでいっていたのですが、惜しかったです。
この試合の前には、『育成功労賞』の表彰式が行われ、今回は代表で8名の方が出席されました。これは、高校野球に、20年以上力を注いできた指導者の方に贈られる賞です。その中には、お父様の代理でいらっしゃったという、ジャイアンツの原辰徳監督の姿もありました。
3試合目 「東海大相模」11 対 2「遊学館」
東海大相模がベスト8進出です。
1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 計 | |
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東海大相模 | 4 | 0 | 0 | 2 | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 11 |
遊学館 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
★得点シーン★
1回表
1番千野君がデットボールで出塁、2番宮地君がセンター前ヒット、3番杉崎君がレフト左側への2点タイムリー3ベースヒットを放ち、2対0に。ショートゴロで1アウト3塁になると、5番磯網君がセンター前ヒットで、1点追加、3対0に。6番長倉君はレフト前ヒット。→見逃し三進で2アウト1・2塁になると、8番川地君の時、ピッチャーのけん制が悪送球となり2塁ランナーが勢い良くホームに帰って、4対0。初回で大きく点を入れます。
4回表
7番竹内君はライト前ヒット、8番川地君はピッチャー前送りバントでランナーを2塁に。→ショートゴロを、ショート4番中村康汰君が、手前でバウンドした打球をしっかりキャッチ、そのまま1塁に送球しアウトを取る、好守備を見せます。2アウト3塁になり、1番千野君がライト前ヒットを放ち1点追加、5対0。2番宮地君がレフト線、力強い1本を放ち3塁打、6対0と更に点差を広げます!ここで遊学館のピッチャーが本定君に交代。2塁フライに抑えます。
5回表
4番豊田君がフォアボールで出塁、5番磯網君のピッチャー前送りバントが成功し、6番長倉君はレフト前ヒットで1アウト1・3塁。7番竹内君はライト前ヒットで、7対0、1点追加の後、8番川地君の打球はセンターに高く上がりキャッチ。犠牲フライとなりタッチアップで、3塁ランナーがホームイン、更に1点追加で8対0となりました。
6回表
3番杉崎君がフォアボールで出塁、4番豊田君がセンター前ヒット。ノーアウト1・3塁。続く5番磯網君がレフト前にヒットを飛ばし1点追加で9対0に。ここで遊学館のピッチャーが森山君に交代。6番長倉君の打球は3塁ゴロとなり3塁ランナーがホームでタッチアウト、その後、ショートフライ→1塁ゴロ、と得点には繋がりませんでした。
6回裏
センターフライで1アウトの後、3番廣橋君が3塁線を破る2塁打。続く4番高本君が左中間を抜ける2塁打で1点!9対1。5番内潟君がデットボールで出塁した後、次の打球は打ち上がってしまい2アウトに。しかし、7番藤原君の打球が、2人の守備をコロコロっと抜け、その間に2塁ランナーがホームに帰って9対2、この回で2点を返します。
8回表
5番磯網君はレフト前ヒット、6番長倉君のピッチャー前送りバントでランナーを2塁に送ります。7番竹内君がライト前ヒットで1点追加、10対2。遊学館のピッチャーが石森君に交代し、2塁フライで2アウト1塁に。しかし、攻撃力は変わらず、9番小笠原君がライト線を破る3塁打を放ち、更に1点追加、11対2と、9点と差を広げ、この試合を勝ち抜きました。
★印象的なシーンなど★
3回表
うまく前に飛び込み、バウンドした打球をキャッチ、はずみでグラブも飛びましたが、ボールは残ってました。ミラクルです。
7回表
背番号4番中村康汰君が、勢い良く飛んできた球に走り込んで、正面でしっかりキャッチ!いいプレーでした!!
今大会No.1ピッチャーとも言われている、東海大相模の小笠原慎之介君の好投。そして前試合と同様、初回に4得点を取る、という、『ランナーが出た時に、連続して得点に繋げていく』という、チームの攻撃力を見せつけられました。この大会で2勝目、5年ぶりのベスト8進出を果たします。
遊学館の野球部応援団「1・2・3・4!」のキレのある踊り、好きでした♪また、1塁側では、マーチング仕様の楽器で、音を前に飛ばしつつ、気持ちも前向きに応援をする姿がありました!
★おまけ★
7回表に入る前に流れたニュースで、錦織圭選手が、カナダのモントリオールで開催されているテニス男子のツアー大会で、元世界一位のナダル選手を破り、準決勝進出を決めた、とありました。おめでとうございます!「責めないと勝てないと」との言葉に、甲子園で戦う球児たちと重なりました。
4試合目 「作新学院 」0 対 2「九州国際大付属」
九州国際大付属の勝利 初めてのベスト8進出です。
1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
作新学院 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
九州国際大付属 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | ☓ | 2 |
★得点シーン★
6回裏
2アウトの時、ゲームを動かしたのは、4番山本君。初球を捉え、本大会・自身3本目のHRで1点を入れました!(大会第21号)その後。5番脇坂君の打球も右中間に伸び、守備も飛び込み、取ったと手を上げたところ、ボールがこぼれ、2塁打になります。続いて6番宇都君がフォアボールで出塁しますが、次の打球がショートゴロ、となりしっかり抑えられ、加点に繋がりませんでした。
7回裏
作新学院のピッチャーが有田君になり、8番中山君がライト前にヒット。初めてノーアウトからランナーが出ます。9番富山君は1塁前に送りバントを成功させ、ランナーを2塁に送ります。1番吉井君がレフト前ヒットで1アウト1・3塁、追加点のチャンスを広げます。続く1塁ゴロの打球を、3塁が動かないことを確認し、しっかり1塁をアウトにします。3番岩崎君はセンター前ヒット。3塁ランナーがホームに帰って1点追加、2塁ランナーも続いて走りこみますが、好返球! 一足早くミットに届きタッチアウト、この回1点追加の2対0、リードを広げました。
★印象的なシーンなど★
2回表
センターフライ→ライト前に高く上がったボールは、風にも流れたか、2人の守備の間にストンと落ち、今日初のヒット、初ランナーを出します。しかし、九州国際大付属の投手の守備も落ち着いていて、次の打席の2塁ゴロをしっかり送球、ダブルプレーでピンチを切り抜けました。
2回裏
ライトフライ、飛んできた打球を、9番ライト2年生の小林虎太郎君がフェンス方向に向き走り、後ろに飛んでくるボールを、見て追い掛けながらのジャンピングキャッチ!次の打球では、ショートにバウンドしてくる球を、1塁方向に走りながら体を傾けてのキャッチ。すぐに体を立て直しながらの、送球で1塁ランナーアウト。2人の連続好プレーで3アウトチェンジ!
5回裏
9番フォアボールで出塁したエースの富山君、1番の吉井君の大きいライト線2塁打で1塁ランナーが走りますが、3塁を回った所で、少しためらったかスピードが緩み、なおホームに向かいます。そこに好返球がホームに一足早く戻り、九州国際大付属のエースをキャッチャーがタッチアウトと阻みました。
7回表
2アウト満塁のところ、2塁ゴロを落ち着いてパス、しっかりアウトを取り、点数を許しませんでした。
8回裏
小島翔太君のガッツプレー
肘を上げるピッチングに直してきたという、九州国際大付属の富山凌雅君。最後まで球速が落ちず、完封を見せました。相手のヒットは7球と、続いての出塁は許さなかったこの試合、見事でした。
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ブー子